コルデスターンの活動家への死刑判決、取り消しに
2008年09月06日付 E'temad-e Melli 紙

【ドイチェ・ヴェレ】アドナーン・ハサンプール被告の弁護人サーレフ・ニークバフト氏は水曜日、同被告の死刑宣告が取り消されたと発表した。

 サーレフ・ニークバフト氏は、1386年アーバーン月〔2007年10月~11月〕に最高裁判所第32支部から死刑が宣告されていた同被告の件について、次のように述べた。「アドナーン・ハサンプール被告は逮捕される一年半前までの一年間、ある地方出版物でジャーナリズム活動を行っていたが、この件ではプレス関連の問題やジャーナリズム活動のために逮捕・起訴されたのではない。彼は裁判所において内乱罪で裁判を受けたのだが、かけられた容疑は内乱罪に当てはまるものではなかった。最高裁判所第32支部では極めてよく立証された報告書が作成されたにもかかわらず、残念ながらこの支部の前裁判長はこの報告書を認めようとせず、報告書の内容とは反対に、被告への死刑判決を支持したのである。しかし今回、この判決は取り消された」。

 彼はこのことについて次のように述べた。「審理差し戻しによって、アドナーン・ハサンプール被告の件は土曜日にも、サナンダジ〔イラン西部コルデスターン州の州都〕のイスラーム革命裁判所第1支部で、改めて審理を受けることになっている」。

 アドナーン・ハサンプール被告の弁護人は、また次のように述べた。「現在、彼の死刑判決は破棄され、最高裁判所とマリーヴァーン〔コルデスターン州西部・イラクとの国境地帯にある地方都市〕革命裁判所で以前審理を行った裁判官たちは転勤または退職している。私の弁護依頼人は、内乱罪ではない容疑で再審を受けることになろう」。

 アドナーン・ハサンプール被告には、スパイ行為、不正な個人や組織への軍事基地の詳細の提供、マリーヴァーン国境地帯を経由したアフヴァーズ〔イラン南西部の都市〕の犯罪容疑者逃亡幇助、及びアメリカ外務省職員との接触などの容疑がかけられている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(イスラエルのスパイに対し死刑宣告)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14685 )