バシュブー参謀総長、「トルコ軍を政治利用しないよう望む」
2008年09月17日付 Yeni Safak 紙
参謀総長イルケル・バシュブー大将は、「誰にもトルコ国軍を引き合いに出して政治を行ってもらいたくない」と述べた。「さらに殉職者を引き合いに出して政治を行ってもらいたくない」と述べたバシュブーは、軍を日々の論争の中に引き込まないよう求めた。
バシュブー参謀総長は各新聞社の総編集長およびアンカラ支局長らと会合をもった。基準認定の問題での制約の範囲が狭められることになった会合で、バシュブーは3時間41分にわたりテロ闘争から地域問題まで重要な発言を行った。トルコ国軍が日常の事件の中に引き込まれないよう求めたバシュブーは、「メディアを含むいかなる組織もトルコ国軍を引き合いに出して駆け引きをおこなわないように。トルコ国軍を何びとも自らの利益のために利用してはならない。トルコ国軍を日々の出来事に引き込んではならない。何びとも行わないよう。このようなことが行われたなら、トルコ国軍も防衛的な反応をするようになる」と話した。
■殉職者が利用されないように
「どうか殉職者を引き合いにだして政治を行わないように」との警告を行ったバシュブーは「殉職者を引き合いに、安易な政治を何びとも行わないように。なぜ殉死者が続いているのか、などと言わぬように。また殉死者!と言われている。そこには、あるほのめかしがある。どうして殉職者を出すのか、とも言われる。テロ闘争においてほかのことを批判されることはあるだろう、しかし殉職者の問題についてのことは、私たちを不快にしている。だれかれが子どもを軍に捧げたのだから、今度は私が子どもを捧げる番だと言っている。1ページまるごとこれを掲載して何になる。記事も中味は台無しだ、悲鳴をあげている。悲鳴を上げたものを抱きしめよう。しかしこれを掲載することが何をもたらすのか?モラルが欠けている。テロが望むものもそれである。悪い影響を及ぼしている」と述べた。
■司法に対する侮辱となる
エルゲネコン事件で収監されている退役陸軍大将シェネル・エルイグルとフルシト・トロンを、陸軍中将ガリップ・メンディが面会に訪れたのは、忠誠心からであることを説明したバシュブーは「これ以外の理由を詮索しないように。私たちはトルコ国軍として、昨日は何であったとしても、今日は同じ立場にあるのだ。ガリップ・メンディ陸軍中将が面会に訪れた後に私も彼と会った。そのことも無視されないように。あの2人の司令官も65歳を超えている。私たちもあの元軍人の友人の心の支えとなってあげることが必要である」と語った。
後略
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:14720 )