トプタン国民議会議長、「ドイツでデニズフェネリ協会にくだされた決定を無視できない」
2008年09月19日付 Zaman 紙
トルコ国民議会議長のキョクサル・トプタン氏は、昨日(18日)結審したデニズ・フェネリ裁判に関して下された判決について、トルコはこれを無視できないと述べた。トプタン議長はこの件について、検察官に調査を開始させたと述べたうえで対応を加速させる必要があるとし、次のように述べた。
「なぜなら、この種の事件では、その展開において、どのような組織が関わっていようと、こうした判決、法規制、行政的処分が有り得るのであり、だれが関わっているかで、迅速な行動も早急な結論も導き出すこともできないとするなら、結局のところ政治組織の内部で激しい議論が交わされることになり、司法、あるいはその問題を取り扱う担当組織は完全な意味で仕事を成し遂げることができない。こうした観点から見ると、昨日の決定を受け、我国の検察官も早急に事件に取り掛かり、結論を導き出すために必要なことは全て行わなければならない」
トプタン議長はCNNトルコでアンカラ局代表のヤヴズ・オルハン氏の質問に答え、デニズ・フェネリ裁判で名前が登場したラジオテレビ高等機構(RTÜK)のザビト・アクマン会長の状況について次のように話した。
「トルコ大国民議会は限られた分野とは言え、一部の(委員)選出の役目を担っている。行政裁判所委員選出がその主たるものだ。最近ではラジオテレビ高等機構の委員をトルコ国民議会が選出している。これまでの選出においてトルコ国民議会は非常に適切な決定を下してきたと思っているし、皆で一緒にやってきた。同じことが一番最近のラジオテレビ高等機構委員選出でもなされたと考えている。だがここ最近の展開が明らかになるにつれ、誰しも評価をあらためる必要性があるのではと感じている。誰もが自らの責任認識の範囲内で行動すれば、プロセスはより順調かつ健全に進んでいくと考えている」
トプタン議長は、この発言が「ザビト・アクマンは職を辞するべき」との意味かと問われると、「私たちには罷免といった権利はない。選出の後は、選ばれた人を罷免することはできない。この私の発言にすべてが含まれている」と答えた。
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( 翻訳者:倉本さをり )
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