エコノミスト誌「AKPは、もはや、純白(AK)ではない?」報道
2008年09月21日付 Radikal 紙

デニズフェネリ裁判と(レジェプ・)タイイプ・エルドアン首相のドアン・メディア・グループに向けた態度はヨーロッパのメディアにも取り上げられた。権威あるイギリスの雑誌、エコノミスト誌は「AKPの誠実さのイメージが汚された」と説明する一方、「首相のドアン・グループに対する興奮した態度に困惑した」ヨーロッパのある大使の「断食が頭に混乱を来したのか?」という見解を掲載した。タイムズ紙はAKPが「1年以下の期間で2度目の解党訴訟に直面しうる」と主張した。

エコノミスト誌の「もはや純白ではない?」という見出しの記事で、「トルコの与党AKPの指導者たちは、政党名の略称が『白』もしくは『クリーン』という意味になることで誇りにしている。しかし、ついにそうではなくなった。一連の不正の申し立てがAKPの誠実さのイメージを汚している」という表現を用いた。同誌は、ドイツの裁判所が3人の被告を1860万ユーロの横領で有罪としたこと、AKPに反対する人々が金の一部が政府寄りのチャンネル7に流れたと主張したこと、しかし裁判所がAKPとの繋がりに関する証拠を見つけられなかったことを強調した。

同誌は分析を次のように続けた。「首相はその怒りを、トルコの最も大きなメディア組織を所有し、新聞・テレビでデニズフェネリ・スキャンダル報道を主導するアイドゥン・ドアン氏に向けている。エルドアン首相は、AKPがドアンに実業界で特権を与えることを拒否したためドアン・グループが議論を激化させたと主張している。首相はドアン傘下で働く新聞記者たちを『恥知らず』で『低級』であるとして非難した。このように興奮して話したため、困惑したヨーロッパのある大使は『断食が頭に混乱を来したのか?』と尋ねた。」

■ 「ブラチ:宗教的AKP党員にトラウマを生んだ」

AKPに対するいくつかの不正の申し立ての結果が現れ始めたとした同誌は、AKPの元副党首シャバン・ディシュリ氏の辞任に注意を向け、デニズフェネリ・スキャンダルがエルドアン首相の宗教的支持者たちの間で「トラウマを生んだ」というザマン紙のアリ・ブラチ記者の説明を掲載した。

エコノミスト誌は、「アイドゥン・ドアン氏のライバルを支持する首相の試みも問題を容易にしなかった」という表現を用い、少し前に公的銀行が与えた「気前のよい貸付のおかげで」チャルク・ホールディングがトルコの2番目に大きなメディアグループを買収し、同ホールディングのCEOにエルドアン首相の29歳の女婿(ベラト・アルバイラク氏)が座っていることに触れた。(海外ニュース)

■ 政治的動揺の兆候

タイムズ紙は、デニズフェネリ裁判に関係してトルコで調査が始められたことを強調し、次のように説明した。「トルコで与党は、1年以下の期間で2度目の解党訴訟に直面しうるし、トルコは新たな政治的動揺に直面しうる。これらは事前予測であり、AKPについての正式な裁判はない。しかし法律の専門家たちは、裁判所がドイツで活動するデニズフェネリ協会の横領金をAKPが受領したことを証明すれば、同党が自動的に閉鎖させられうると述べている。」

同紙は、「AKPが7月にかろうじて回避した解党訴訟の際に、世俗主義のシステムとの間の6年の権力闘争は頂点に達した」と主張し、「今、解党の可能性が再浮上し、闘いの終了が遠いことを印している」と説明した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:14745 )