寄付金横領デニズ・フェネリ事件に関し、大統領談話
2008年09月21日付 Radikal 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、ドイツで結審したデニズ・フェネリ裁判(寄付金横領)における告発に関連し、トルコで必要な捜査が行われることを明らかにし、「いかなる人も突然、罪を着せられてはならない」と述べた。

アブドゥッラー・ギュル大統領は、ドイツで結審したデニズ・フェネリ裁判における告発に関連して、トルコで必要な捜査を行うことを明らかにし、「トルコは法治国家である。トルコには検察官がおり、裁判所がある。これらに関連するすべての疑惑が晴らされるだろう。必要な法的調査、捜査が行われる予定だ。いかなる人も突然、罪を着せられてはならない。しかし、何らかの疑いがあるならば、必要とされる組織が必要な捜査を行う。世論に明瞭な形で明らかにする」と述べた。

アブドゥッラー・ギュル大統領は、第63回国連総会に出席するため、本日(9月21日)アメリカのニューヨーク市に向かった。ギュル大統領は出発前、エセンボア空港で(ニューヨーク)訪問に関する会見をおこなった。ギュル大統領は、9月23日に始まる開会セッションで、国連総会に呼び掛けを行うことを明らかにし、総会に参加する各国首脳陣と二者会談を行う予定である、と話した。ギュル大統領は、二者会談において、トルコが安全保障理事会の非常任理事国の候補国となることの重要性を強調し、非常任理事国入りの支持を取り付けたいと説明し、「会談で地域問題をはじめ、国連の検討事項にある諸問題について、相手と意見交換をする。こうすることでこれらの課題に関するわれわれの考え方と期待をもっとも高いレベルにいる対談相手に伝える機会となるだろう」と述べた。国連関連の活動の他にも、多様なシンクタンクが準備した催しに参加することを明らかにしたギュル大統領は、アメリカと世界の世論にトルコ外交と経済について啓発すると説明した。同大統領は、ニューヨークにあるトルコ系協会や組織の他、トルコ国民とも一堂に会する予定であると述べ、9月28日に帰国すると述べた。
ギュル大統領は、二者会談の枠組みでアルメニアのセルジ・セルジ・サルキシャン大統領とも会談するかどうかを質問されると、「サルキシャン大統領が渡米するかどうかを私は知らなかったので、そのような二者会談はない。外相レベルでの会談になるだろう」と述べた。

■政治問題に私が首を突っ込んではいけない

ある質問に答える際、デニズ・フェネリ裁判にも言及したギュル大統領は以下のように語った。
「トルコには検察官がいる。独立した裁判所がある。私の知る限り、検察官がこの問題に関して動いている。ラマザン(断食月)は、助け合いの月である。この手の論争が助け合いを妨害してはならない。誰もが必要とする人に助けの手を差し伸べるために慎重に行動すべきである。我々国民がもつ助け合いの伝統が衰退しないようにと私は望んでいる。話題となっている問題についての調査が始められ、内務省が監査を開始したと聞いた、そういった進展を私は見守っている。すべての主張が明らかにされる必要がある。トルコは法治国家である。トルコには、検察官もいるし裁判所もある。これらの問題に関するあらゆる疑惑が解明され、必要とされる法的調査、捜査が行われるだろう。いかなる人も突然、罪を着せられてはならない。しかし、何か疑いがあるならば、必要とされる組織が必要とされる捜査を行う。国民に明瞭な形で明らかにする」

ギュル大統領は、エルドアン首相が一部の新聞のボイコットを呼びかけたことについて質問されると、「あなたも理解してくれると思うが、これらの政治問題に私が介入するのは正しくない」と答えた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:14746 )