エジプト報道官「ムバーラク大統領は誹謗や誇張を意に介さず、パレスチナの分裂状態を終わらせるよう努めている」
2008年09月16日付 Al-Ahram 紙

■ エジプト・バハレーン首脳会談でパレスチナ国民融和実現の重要性を確認
■ アウワード報道官:「ムバーラク大統領は誹謗や誇張を意に介さず、現在の分派状態を終わらせるよう努めている」
■ 「エジプトが果たしている役割は疑いようがない」「エジプトは賞賛を追い求めているわけではない」

2008年09月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

ホスニー・ムバーラク大統領とバハレーンのハマド・ブン・イーサー国王は昨晩、ヘリオポリスの大統領府で二者会談を行い、パレスチナの様々な党派間の融和と立場の統一の重要性について確認した。スライマーン・アウワード大統領府報道官は談話を発表し、「エジプト・バハレーン首脳会談はエジプトとバハレーン王国の二国間関係について討議した」と述べた。

さらに同報道官は、「ムバーラク大統領は現在の分裂や分派状態を終わらせ、パレスチナ国民和解を実現するための努力を続ける決意を確認した」「ウマル・スレイマーン情報長官がパレスチナの諸党派と集中的に連絡を取り合い、各党派にそれぞれ書簡を送り始めている。彼らの立場や視点を探り、パレスチナ国民融和の最低ラインを割り出すためだ」と続けた。ウマル・スレイマーン情報長官はすでにこの照会に対する各党派からの返事を得ており、目下のところ党派同士の対話の準備をするため彼らと別個に会合を行うことが計画されているという。

 アウワード報道官は「エジプトはパレスチナ問題、あるいは拘束されているイスラエル兵ギラード・シャリットの問題について、誰かの賞賛を得るために自らの役割を果たしているわけではない。エジプトが現行のパレスチナ・イスラエル和平交渉に関して、パレスチナ人同士の亀裂を修復したり、ガザ地区の封鎖を終結あるいは解除させたり、パレスチナ問題を前進させたりするために自らの役割を果たしているのは、エジプトが民族的・地域的に担っている役割ゆえのことなのだ」とも語り、この地域におけるエジプトの役割には疑問の余地が無いし、エジプトは賞賛を求めて働いているわけではないと強調した。

 またアウワード報道官は「ギラード・シャリット問題に手を貸そうと望む者があれば、ぜひそうしてもらいたい」と語り、「ムバーラク大統領は誹謗や誇張を意に介さない。その念頭にあるのはパレスチナの人々の利益である」と指摘した。

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14748 )