国連によるキルクークの権限分割提案をクルドが受け入れ
2008年09月18日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ クルド、キルクークでの権限分割という国連イラク代表の提案を受け入れる苦渋の選択

2008年09月18日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダード:本紙、ハーニー・アーシュール】

 数ヶ月にわたった状況の緊迫と集中協議を経て、最終的にイラクのクルド指導部は国連の駐イラク代表デ・ミストゥラの提案に合意し、17日水曜日に合意の発表がなされた。提案の内容は、キルクークとその行政区域における選挙の延期と、キルクークの現状調査のための議会委員会の結成、それに公正とバランスを考慮しつつキルクークの行政、治安、公職の権限を県の構成民族〔=クルド・アラブ・トゥルクメン〕間で分割すること、である。

 16日火曜日いっぱいこの問題が話し合われた後、クルディスタン同盟から合意するとの最初の反応が出され、クルディスタン同盟の代理人であるサアド・バルザンジー氏が「国連イラク代表デ・ミストゥラによるキルクークに関する提案へのクルドの合意は、我々の正当性を証明するために飲み込んだ苦杯である」との声明を水曜に発表した。

 続けてバルザンジー氏は、「我々はイラク国民の利益を考慮し、我々がどれほど正当であるかを証明するために合意を決定した。しかし我々はトゥルクメンとアラブから提案された変更には同意せず、デ・ミストゥラ代表による提案がそのまま維持されることを望む。もしトゥルクメンとアラブにいくつか変更したい点があると言うのであれば、我々には数十箇所、変更したい点がある」と語った。

 すでに7月22日勢力のアラブとトゥルクメンは、わずかな法的変更を加えた上で国連の最終提案に合意すると表明している。7月22日勢力には、去る7月22日、選挙法に賛成票を投じた議員や会派が含まれる。この選挙法への決議はその後〔クルド勢力の反対を受け〕、大統領府によって破棄された。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:14756 )