断食明けを知らせるアザーンを、数分早く読誦したのは誰?
2008年09月24日付 Yeni Safak 紙
10日前の9月14日に断食明けを告げるアザーンを2分30秒前に読誦し、地区住民に数分早く断食明けをさせた原因として疑惑がかかったムエッズィン〔礼拝を呼びかける人〕が殴打された。
ブルサのゲムリク郡で、10日前の9月14日に断食明けを告げるアザーンを2分30秒前に読誦し、地区住民に数分早く断食明けをさせた原因として一人のムエッズィンに疑惑がかかった。そして、このため口論となった郡宗務官により殴打されたことが明らかになった。
同郡で、アザーン読誦の中心となっているチャルシュ・モスクのイマーム〔礼拝の導師〕であるシュレイマン・イェデク氏とムエッズィンのサブリ・アスラン氏は、9月14日の夕方のイフタール(断食明けの食事会)に招待されていた。このため、断食明けを告げるアザーン読誦が他のモスクのムエッズィンであるM.B氏に委任されていたと伝えられている。
M.B氏は、モスクの壁のデジタル時計を見ながら、断食明けを告げるアザーンを2分30秒早く読誦した。これを受け、断食明けをした地区住民は、アザーンが数分早く読誦されたことに気づき、ユスフ・シャーヒン郡宗務官とブルサ宗務局関係者に電話で問い合わせ、苦情申し立てをした。
一方、宗務官のシャーヒン氏は、ゲムリク商工会議所が開いたイフタールにいた時に事件を知り、チャルシュ・モスクのイマーム、ムエッズィンとアザーンを読誦したM.B氏とモスクのイマームの部屋で会合を開いた。シャーヒン氏が、ここで口論となったM.B氏に殴打し、部屋から追い出したことが明らかになった。これを受け、M.B氏が、郡庁、ブルサ宗務局と宗務庁に不服申し立てを行ったと伝えられている。
ユスフ・シャーヒン郡宗務官は、アナトリア通信へ行った発表で、ムエッズィンが断食明けを告げるアザーンを2分30秒早く読誦したことに対し多くの苦情申し立てがあったことを受け、M.B氏とチャルシュ・モスクの職員たちとモスクで会合を行ったと明らかにした。シャーヒン氏は、M.B氏がモスクのデジタル時計を見ながらアザーンを読誦し、後になって時計の間違いに気づいたのだと述べた。また、シャーヒン氏は、M.B氏の同氏に対する「一度ありましたね」という発言を受けムッとしたと伝えている。シャーヒン氏は、以下のように語っている:
「私は地区住民の激しい反発を受けていたため、この返答を受けM.B氏に「出て行ってください」と言いました。私はドアを開け、M.B氏をイマームの部屋から追い出しました。この時、テラーヴィフ〔ラマザンの特別な夜の礼拝〕のためモスクを往来していた人々は、これを見てきっと勘違いされたのでしょう。絶対に殴打事件なんてことはありません。」
シャーヒン氏は、人々の「私たちは断食を破ったことになるのですか?」という質問を受け、宗務庁の専門家たちと会合をもったことを明らかにした。同氏は、専門家たちが、アザーンが配慮による時間に読誦されたことで、断食に害はないと述べたと説明し、地区住民が代替えの断食をしなくてもよいと強調した。
(後略)
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:14762 )