預言者ムハンマドの好物ナツメヤシは、万病に効く
2008年09月25日付 Yeni Safak 紙
心臓に良いとされるナツメヤシが虫歯予防や免疫力増強に効果があることがわかった。また腸の働きを良くしたりガンを予防する働きもあるという。
預言者ムハンマドの食卓に欠かせなかったというナツメヤシが、ラマザン月の訪れと共に我々にとっても最もよく食べる食べ物のひとつとなっている。とりわけ断食明けの食事に不可欠なナツメヤシは、健康という点からも非常に重宝される果物である。カリウムとミネラルが豊富。糖質、たんぱく質、繊維質、脂質のほか15種類ものミネラルとビタミンA、C、B1、B2、B3(ナイアシン)なども含まれている。虫歯を予防するフッソや、免疫システムを強化し、ガンを防ぐ働きのあるセレンといったミネラルがナツメヤシに含まれている。
アンチエイジング効果
調査によると、ナツメヤシの実や種からの抽出物は、一種の抗生物質が原因である腎臓障害を抑える効果があることが明らかになっている。専門家はナツメヤシの抗酸化物質(ビタミンE、アスコルビン酸、メラトニン)がこのような働きを生み出しているという。
別の研究では、ナツメヤシの木からとれる成分にしわ取りなどの老化防止効果もあることがわかっている。その理由はナツメヤシの木に含まれる植物性ホルモンだ。ある調べでは、5%のナツメヤシ抽出物を配合したクリームを使用している女性は、目元のしわの広がりや深みが少ないという。
胃潰瘍にも効果が
また、胃潰瘍の民間療法としてナツメヤシが使われている国もある。ある雑誌の調査によるとナツメヤシはマウスの胃潰瘍の症状を緩和するという。ナツメヤシが胃壁を保護する役割を果たすといい、人の体内でも同様の効果が得られると結論付けている。健康増進に効果があり豊かな生命維持のための栄養素を含んでいることで、ナツメヤシはほとんど完璧な食品となっている。また昔からの民間療法では、ナツメヤシは精力増強剤として用いられてきた。花粉を生殖機能不全の治療に使う国もある。動物実験によると、ナツメヤシ抽出物は精子の数を増やし活動を活発にするという。
マウスの実験では、ナツメヤシを与えることで胃や腸の働きが活発になることが明らかになっている。専門家は含まれる繊維質が便通をよくする効果をもたらしていると考える。また糖質やメラトニンも腸内システムを活性化させる働きがあるという。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
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