これがパムクの思い出博物館
2008年10月03日付 Milliyet 紙

チュクルジュマ通りにあるブルクネル・アパートに、オルハン・パムクの「思い出博物館」の小説の世界がよみがえる。外側は新装され、内側も改装されたこのビルは、展示物の準備ができ次第、開館予定。


オルハン・パムクの最新作と同じ名前の「思いで博物館」の世界が、ベイオールのチュクルジュマによみがえる。arkitera.comのコラミストであるブルジュ・カラバシュは、パムクが博物館プロジェクトを委ねた建築家イフサン・ビルギン教授と対談した。ビルギ大学科学文学部学部長を務めるビルギン教授は、チュクルジュマにあるビルが2003年に改装完了し、博物館になったと話す。「小説の主人公フュスン」の家族や夫との生活の詳細が表現されているのは、チュクルジュマ通り24番のブルクネル・アパートである。ビルは、同通りがダルグチュ・チュクマズと合流する角にある。小説の中盤からの描写で中心的役割を果たすこのビルは1999年にオルハン・パムクが、この小説の主題にするために購入したものである。ケマルが、小説の後半部分で、フュスン一家と過ごす場所はここである。物語は、このアパートの部屋の配置そのままに、このビルで起こっているかのように描かれた。


■フィクションから現実へ

小説が描き出す世界を、実際に作りだそうとする最初の試みとなった「思い出博物館」は、1999年10月にパムクがビルギン教授の事務所を訪問したことで始まった。
ノーベル賞受賞者であるケマルは、数時間で新しい小説の構想をビルギン氏に説明し、この博物館を「実際に」作ってみたいと話した。その後ケマルは、広さ60㎡、20世紀初頭に建てられた3階建てのブルクネル・アパートにビルギン氏を連れて行った。ビルギン教授は、対談の中で、その後数年間でアパートを自分のプロジェクトで博物館に改装したこと、改装途中で、オルハン・パムクが世界中博物館を見るため様々な国を旅行したと話している。建築家ビルギン氏は、小説が現実の場所に入り込みよみがえったことで、「思い出美術館」の試みは既存のすべての文学形式に大転換をもたらしたと話している。「空想的な文学的環境の中で例のように描かれているため、アパートはその姿を変え、家というよりむしろ博物館になるであろう」と述べた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:14825 )