またしてもアクチュチュン―PKKのテロ攻撃、5度目の標的
2008年10月05日付 Hurriyet 紙
イラク北部のザップ・キャンプからアクチュチュン国境警備隊に対し350名のグループで攻撃を行ったクルド労働者党(PKK)のテロリストらは、15名のトルコ兵を殉職させた。
2名の下士官が行方不明となり、22名の兵士が負傷した。(人的)損失の大部分は、アクチュチュンへ4kmの地点にあるバイラクテペの分遣隊で生じた。5時間続いた戦闘ではPKKのテロリスト23名が殺害された。砲兵隊の攻撃により死亡したテロリストの人数は明らかになっていない。
断食月明けの休暇の終盤に、ハッキャーリからのニュースによって人々は嘆き悲しむこととなった。ハッキャーリ―イラク間の国境地帯ゼロ・ポイントで任務に当たっていたアクチュチュン国境警備隊に対し、分離主義テロ組織が350名のテロリストを擁し行った攻撃で15名のトルコ兵が殉職した。2名の下士官が行方不明となり、22名の兵士が負傷した。日中に始まり5時間続いた戦闘を通して、少なくとも23名のテロリストが無力化されたと明らかにされた。長期間の準備を経てイラク北部のザップ・キャンプから実施したと判明したテロ組織の攻撃が、国会で水曜に審議される予定の国境外作戦許可の前に実現されたことが関心を引いた。
■ 警備隊の分遣隊に攻撃
2008年5月11日のテロ攻撃により協議事項へと上がったシェムディンリ国境地帯のアクチュチュン国境警備隊は、一昨日再びテロリストらの標的となった。イラク北部より進入したテロリストグループは、昼間国境へ4kmの地点にあるアクチュチュン警備所の西側から、警戒活動を行っていたゼロ・ポイントのバイラクテペ・チームへ攻撃を行った。テロリストらは、国境付近へ輸送していた重火器を用いてバイラクテペの他、アクチュチュン警備所の警備隊にも攻撃を加えた。殉職者、そして負傷者の大多数がバイラクテペの分遣隊に所属していた。
■ バイラクテペには100名の兵士が
参謀本部は、分遣隊が攻撃以前に一憲兵特別作戦チームにより補強され、戦闘時にはバイラクテペで1個隊(100名の兵士規模)にせまる戦力を擁していたと説明した。金曜の昼間に始まった戦闘は、日没まで約5時間続いた。
■ 参謀本部:2個隊で補強
攻撃の経過は4日早朝に参謀本部で明らかにされた。参謀本部職員は4日午前5時に本部に召集される一方、報道陣にも9時に緊急会見が行われる予定であると知らされた。参謀本部情報局長のメティン・ギュラク准将は行った会見で、攻撃に対し同地区は、一憲兵特別作戦部隊と一特殊部隊により補強が行われたと述べた。ギュラク准将は、攻撃の前に(敵が)確認された地域へ砲兵隊と迫撃砲により攻撃を加え、攻撃ヘリコプター2個隊(コブラタイプの攻撃ヘリコプター4-6機)が該当地域で任務に当たったと説明した。
■ 損失は、イラクから行われた砲撃により
ギュラク准将は、以下のように明かした。
「アクチュチュンにはまず空軍、その後砲兵隊により攻撃が加えられた。戦闘は日没まで続いた。戦闘では上級下士官1名、下士官6名、兵長および兵士が8名、合計15名の分遣隊員が殉職した。(人的)損失の大多数が、イラク北部から行われた重兵器の砲撃によりもたらされた。
■ 砲兵隊の攻撃による死者は不明
戦闘で負傷した兵士は治療を受けるため飛行機でアンカラへ搬送されている。2名の下士官とは未だに連絡が取れず、該当地域で捜索活動が続けられている。戦闘を通して23名のテロリストが無力化され、空軍と砲兵隊の攻撃の結果無力化されたテロリストの人数はまだ確認されていない。分離主義テロ組織との闘争は、国内外で強まりつつある確固とした意思と共に継続されていくであろう。これに対してはいかなる者も疑念を抱いてはならないのである。」
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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:14836 )