首相、中央アジア歴訪を中断し帰国―テロ対応、協議
2008年10月05日付 Yeni Safak 紙

ハッキャーリにおける反逆的なの急襲の後、テロ対策高等委員会が臨時に招集された。トルクメニスタンに滞在していたエルドアン首相は、訪問日程をキャンセルしアンカラに戻った。悲報をトルクメニスタンの首都アシガバットで受けたエルドアン首相は、「我々の戦いは、変わらぬ決意を持って今後も継続する。これに対する別の手段には何があるのか、それを検討している」と述べた。

ハッキャーリのシェムディン郡アクチュチュン国境警備隊に行なわれた反逆的な攻撃は、アンカラに非常事態体制をとらせた。

エルドアン首相はトルクメニスタンでの訪問日程をキャンセルし、即座にアンカラに戻った。そして、テロ対策高等委員会を臨時で招集した。15人のトルコ軍兵士が殉職したという報告をトルクメニスタンで受けたエルドアン首相は、アシガバットにて暮らすトルコ系市民に呼びかけた。
「15人の殉職者が出た。2人の伍長は行方不明だ。20人もが負傷した。23人のテロリストが死亡したという報告を私は参謀本部長から得た」と語ったエルドアン首相は、以下のように続けた。

■我々の決意は変わらない
「テロとの戦いは、長い期間のかかる戦いであり、明確な過程や期限はない。どこから、いつ、どのように、誰をどのように攻撃するか明確にならない現象である。テロ問題について高い感度で、治安部隊が示しているように政治でも同様に確固たる意志をもっているにも関わらず、大変残念なことにこの種の様相に直面している。我々の戦いは、これまでと変わらぬ決意をより強くしながら、今後も継続していく。テロ問題に対する別の手段は何であるのか、これを我々は話し合っている」

■なんとしても成し遂げる
国民として手に手を取り合えば、テロを乗り越えることができると述べたエルドアン首相は、「これを皆で一緒に成し遂げよう。これを成し遂げる以外に解決案はない。なんとしても我々は成し遂げる」と話した。アシガバットからアンカラに戻ったエルドアン首相は、臨時招集されたテロ対策高等委員会の会議で議長をつとめた。18時30分に始まった会議は、19時50分に終了した。会合の後に発表されたプレスリリースでは、攻撃は(トルコの)の結束と統一を破壊するには不十分であると強調し、あらゆる条件で戦いが継続されると述べた。

■地形模型を使って、ブリーフィング
大統領官邸の本部棟に、18時25分に同時にやってきたイルケル・チュルクメン参謀総長、ハサン・ウースズ参謀副総長、陸軍総司令官ウシュク・コシャネル大将、アティラ・ウシュク軍警察総司令官は、テロ対策高等委員会の会議に出席した。司令官らが公用車から降りた後、警備担当者である将校の手に大きな地形模型があることが注意を引いた。司令官らは、高等委員会のメンバーに、反逆的な攻撃がどのように行われたのか、地形模型の上で説明したことがわかった。

■委員会、決意を強調
テロ対策高等委員会の会議の後、行われた文書による発表では、実施された軍事作戦の結果、重大な損失を被った分離主義テロ組織の忌まわしい攻撃は、国民の結束と統一を妨げるには十分ではないと強調された。同発表では、「我々のテロとの戦いはよく熟考された上で、国の全組織の積極的な協力とともに、いかなる条件においても推進されるだろう。そして取られる全ての措置の実施は確固たる意志でもって継続されるだろう。追加の発表は必要に応じて行われると述べられた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:14837 )