北イラクに緩衝地帯は必要なし エルドアン首相がコメント
2008年10月14日付 Yeni Safak 紙

エルドアン首相は、北イラクに緩衝地帯を設ける必要がないとコメントした。エルドアン首相は、「参謀総長もそう言っている。ここに緩衝地帯は必要ない。(緩衝地帯については)部外者が話しているのだ」と述べた。

エルドアン首相は、「第11回貿易週間」開幕式典の後、報道陣の質問に答えた。エルドアン首相はテロとの闘いについて長期戦に入っていると述べ、「この戦闘で必要なものがあれば何であれ実行する、実行しようと努力している段階にある。この件に関して、国民は不安にならないように。しかしながら誰かが言ったように、つまり「我々はこれを根絶する、これを殲滅する」といっていたが、事態をこのように誘導し、テロを利用し不当な利益を得ようとしないでもらいたい。殉職していった者らの死を利用しないでもらいたい。このテロという悲劇との闘いを皆と一緒に戦うつもりである。政府として、国家として、防衛力、市民団体そして国民との相互協力のもと、ともにこれを実現するつもりである。与党も野党もこれをともに協力して実現する立場にあるのだ」と語った。

■ 参謀本部も望んでいない
エルドアンはある新聞者が「緩衝地帯についてお話なさるのでしょうか。参謀総長が「それは政府の見解である」と述べましたが」と尋ねたことに対して、「参謀総長は全く反対のことを述べていました。緩衝地帯のようなものは今のところ必要ありません。必要なことが行われている。すなわち緩衝地帯について提案されていますが、こうした問題について熟知しているものが発言している一方で、まったく熟知していないものも発言しています。一昔前はこのような政策もありました。部外者が話しているのです、良く知っている人たちに発言してもらいたい。この件に関して参謀本部がなすべきことがあるなら、われわれがこれをすべて命じます。われわれもこの問題にすべて対応したと思いますし、今後も対応していきます」という形で答えた。

■ 新たに167の国境警備隊が配備
首相は「第一段階で167の国境警備隊を編成して、警戒をつづけている」と話した。エルドアン首相はこの国境警備隊の費用は250から300兆トルコリラと推定し、2009年末までに配置完了を目標とすると明かした。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:14900 )