ファーティフ大学の始業式で、エルドアン首相に名誉博士号授与
2008年10月16日付 Milliyet 紙

フェトフッラー・ギュレン派と親密な関係にあることで知られるファーティフ大学の始業式で、エルドアン首相に名誉博士号が授与された。式では、禁止されているのにもかかわらず、多数の女子学生がスカーフを身に着けていたことが目を引いた。

フェトフッラー・ギュレン派と親密な関係にあることで知られるファーティフ大学の始業式に15日、参加したエルドアン首相に名誉博士号が授与された。始業式では、禁止にもかかわらず、多数の女子学生がスカーフを身に着けていたことが目を引いた。首相は、名誉博士の長衣を身にまとって演説をし、世界的経済危機のため注意を呼び掛けた業界やメディアと衝突した。

■「我々への影響は最小」

エルドアン首相はアメリカ合衆国、EU、日本を始めとする全世界が経済危機によって深刻な影響を受けていることを述べ、次のように続けた。

「我々も影響を受けるであろう。しかし、我々は一番小さな影響を受けるであろう。そう理解してください。悲観論を唱える者も出てくる可能性がある。我々はそういった人たちがなぜ悲観論を展開するのかをよく分かっている。しかし我々は課題にきちんと取り組んできた。我々は国民に一時も中身のないものを提供することはせず、実のあるものを提供してきた」

■「ごますり社会はいらない」

カーディル・ハス大学の入学式で行った演説でエルドアン首相は、手にキスをさせる行為を好まないこと、また母親、父親、先生の手だけにキスをするべきであると考えを明らかにし、次のように続けた。

「なぜならそれらの人々の骨折りで我々は成長してきた。我々はその人たちと一緒に人生を知り、また自分自身を知った。そのために我々は先生の手にキスをする。一部の人には、『権力者の手にキスをしなさい、靴にも…』というが、我々にはこういった考えはない。これを不快に思う人もいるだろう。まったく無意味なことだ。こういったことがどのような社会をもたらしたのか、皆さんも目にしていることだろう。自信のない、ごますり社会をもたらしたのだ。我々はそのような社会を望んではいない。自尊心のある、個性が尊重された、誇り高い、自信に満ちた社会を求めている」

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:14915 )