エジプト外相が1990年以来初となるイラク訪問、関係正常化を発表
2008年10月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イラク政府、1990年以来初となるエジプト外相訪問を歓迎
■ エジプト、“新生イラク”との関係を正常化、大使館再開を検討
■ トルコ軍はイラクのクルド人がトルコ軍兵士を殺害したと非難

2008年10月6日付クドゥス・アラビー(イギリス)HP1面

【バグダード:本紙】

 エジプトのアフマド・アブルゲイト外相は昨日5日、1990年以来初となるバグダード訪問を急遽実施し、新生イラクとの関係を正常化すると公表した。またアブルゲイト外相は、イーハーブ・シャリーフ元エジプト代理大使の誘拐と殺害の影響で2004年から閉鎖していた在バグダード・エジプト大使館の再開を検討していることを確認した。

 観測筋によると、アブルゲイト外相のバグダード訪問はアメリカからエジプト政府への圧力が強まったことを受けて行われたもので、アメリカはイラク政府との外交関係を全面的に再開した湾岸諸国と同様のステップに踏み出すよう求めていた。アブルゲイト首相は先週、ワシントンでアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官と面会しており、イラク問題はその会談で扱われた議題の一つだった。

 さらにエジプトは、侵攻以来続く大問題である電力網の改修支援も提案したという。アブルゲイト外相はジャラール・タラバーニー大統領およびヌーリー・マーリキー首相と面会し、経済協力の拡大を中心に話し合った。

 マーリキー首相は昨年、カイロを訪問し、エジプト指導部にイラク政府との関係正常化を促していた。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:14940 )