エジプトで幼児死亡率が減少
2008年10月12日付 Al-Ahram 紙

■ エジプトの6つの県で、国連ミレニウム開発目標を達成

2008年10月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:ムハンマド・ガマール・アブーゼイド】

 幼児に対する医療・社会福祉の努力が実り、エジプトの6つの県で5歳以下の乳幼児死亡率削減に成功した。5歳以下の死亡率削減は、国連が定めたミレニウム目標のうち、8つの最重要開発目標の1つに数えられる。

死亡率は1990年の1/3にまで削減された。削減を実現した県のうち4県は下エジプトのカリユビーヤ県、ムヌーフィーヤ県、ガルビーヤ県、ブハイラ県で、2県は上エジプトのバハル・アフマル県、ワーディー・ゲディード県となっている。

 人口問題・政策プロジェクトの重要レポートは、削減の成功がそれらの県だけでは終わらず、2015年までに同様の目標を達成する県が増えるであろうと報告した。また「ミレニウム目標達成に向けた各県実施評価」と題されたレポートは、3つの県が詳細なデータも完全な死亡記録も取っていないため、この目標を実現できない可能性があるとも報告している。

 国連人口基金との協力の下、内閣情報・政策決定支援センターのマーギド・ウスマーン所長を座長とする人口問題・政策プロジェクトの専門家チームがまとめたこのレポートでは、多くの県で達成された死亡率削減の前進は、医療・社会保証を一般に拡大し、幼児や母親に対する福祉サービスを充実させ、エジプト全土に出産医療センターを拡大させたことに帰せられると説明した。

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:14974 )