ガザ通行所再び閉鎖 アラブ系とユダヤ系の衝突があったアッカからは警察部隊が撤退
2008年10月23日付 Al-Ahram 紙

■ ハマース代表団、カイロでの協議を終え、ガザ地区に戻る
■ 占領当局、次の通告までガザとの境界に位置する通行所を一時閉鎖

2008年10月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ラファハ:アフマド・サリーム、ガザ・占領下エルサレム:諸通信社】

 昨日22日の朝、解任されたパレスチナ政府〔=ハマース政府〕のサイード・スィヤーム内相率いるハマース代表団がカイロからガザ地区に戻った。カイロ訪問は10日間に及び、その間エジプトの治安責任者たちと会合を行い、パレスチナの全党派が参加するパレスチナ内部対話問題について協議した。また昨日の同じ頃、占領当局はガザ地区との境界上にある各通行所を一時的に閉鎖したが、これはガザ地区の活動家がイスラエル南部に向けてロケット弾を発射したことを受けての措置だった。

 イスラエル国防相エフード・バラクは昨日の朝以降、ガザ地区の各通行所を閉鎖するよう指示を出し、閉鎖がいつまで継続されるかについては言及しなかった。また、アッカに展開していたイスラエル占領部隊数百人は、48年領土のパレスチナ人〔訳注:イスラエル領内に居住するアラブ・パレスチナ系住民のこと〕とユダヤ系住民との間に生じた激しい衝突から二週間が経過し、町に秩序が取り戻されたため、撤退をはじめた〔訳注:イスラエル北部の町アッカでは10月8日の夜から、アラブ・パレスチナ系住民とユダヤ系住民との間で大規模な衝突が起きていた〕。

 イスラエルのイェディオット・アハロノット紙が昨日、電子版で報じたところによると、イスラエル北部警察のシモン・コリン司令官が一昨晩、メナヘム・ハフィル副官とアッカの治安状況を評価するために会合し、暴動が再発しないことを条件に、アッカ警察を援護するため派遣されていた数百人規模の警察部隊を撤退させると決定したという。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:15005 )