礼拝を大事にする人々が新居で最初に気にするのは「この家のキブラはどの方向だろうか」ということだ。コンパスやコンパスのついたカーペットのような道具がなければ、またあったとしても正しいかどうか確かでなかったなら、キブラを憶測で見つける他はない。

初めにするべきことは、朝日が昇った方角を確定することである。左腕を（太陽が昇る）東に、右腕を西に伸ばすと、北は身体の後ろに、キブラの方向である南は身体の前にくることになる。トルコではキブラは大体南と南東の間にある（南から東へ23度のところ）。もし99個の数珠を回してキブラを見つけるという方法を信用していないなら、さらに、同じ方向を向いて住んでいるまだ知らない隣人のドアを叩いて、率直に「キブラはどっちの方角ですか」と質問するのをためらうなら、より信頼できる方法を試す必要がある。

■キブラ時刻でキブラを見つけることができる
キブラ時刻：「カーバ神殿がある地点、その日の太陽赤緯および観測地点からなる球面三角の三角法的解を、時刻で表現したもの」と定義されるが、ことはこれほど複雑ではない。そして必ず答えが出るのである。国内のカレンダーにおける礼拝時間の最後の欄に、その日のトルコの諸都市のキブラ時刻が載っている。キブラを確定する日、カレンダーにあるキブラ時刻に太陽に向かってまっすぐ立つとキブラを向いていることになる。なぜならその時間、太陽はちょうどカーバ神殿の方向にあるからだ。そのとき太陽の方を向いている人はキブラに向かっていることになる。

キブラ時刻は、主要都市にのみ有効である。キブラを見つけるためのこの方法は、トルコの都市にのみ当てはまる。世界中でキブラが同時刻に確定される日が「世界キブラの日」である。この時刻は、世界中どこであれそこが昼間であるなら有効である。確定されているキブラの間違いを正すため5月28日と7月16日が世界キブラの日として決定された。1年間に2回、5月28日のトルコ時間12時18分と7月16日12時27分に太陽はちょうど偉大なるカーバの上に来る。この二日間のそれぞれの時刻に、昼間であるならどこであれ太陽に向かっている人は、同時にキブラに向かっていることになる。このように、ある場所のキブラを簡単かつ正しく見つけることができる。

■最も簡単な方法はキブラをインターネットで見つけることだ
www.qiblalocator.comのサイトにアクセスし、それぞれの都市、通りの名前を書き込む。（出てきた地図を）自分の家が出てくるまで拡大すると、その家の正しいキブラの方向を見つけることができる。そうなると「自分が住んでいる地域のモスクや我々の遺産ともいうべきスルタンが建立したモスクのキブラは正しいだろうか」と気になるだろう。これも、鳩のようにモスクのドームを飛びまわることのできる「サーフィン」をあなたに体験させてくれることになる

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（ 翻訳者:釘田遼香 ）
（ 記事ID:15015 )