アタテュルクの一番古い写真 1901年に撮影されたもの
2008年10月30日付 Hurriyet 紙
アタテュルクの生涯を題材にシナリオを書き、「ムスタファ」というドキュメント映画を製作した作家兼新聞記者のジャン・デュンダル氏が、昨日ミッリイェト紙に映画でも使われているアタテュルクの最も古い写真を公開した。
デュンダル氏は記事の中でこの写真のエピソードについても触れ、現在明らかになっている中でもっとも古いこの写真をドキュメンタリーのために探していたところ、参謀本部軍事歴史・戦略局の大佐からその存在についての情報を得たと書いている。そしてこの写真にたどり着くまでの経緯を下記のように語った。
「我々の知るムスタファ・ケマルのもっとも古い写真は、1902年に士官学校を卒業した際に撮影され母親に送られた写真である。その頃は21歳、剣を携え、口ひげをたくわえた少尉であった。それ以前の学生時代の写真は一切見つかっていないので、私は興奮しながら写真がどこにあるのか尋ねた。イスタンブルの軍事博物館にあると言うので、すぐに必要な許可を取ってハルビエの博物館に向かった。古文書館を開けてもらい、こうして言うのは容易であるが、まさに170年間表舞台に出ることのなかった写真が目の前に現れた。ムスタファ・ケマルと友人たちの写真は、士官学校の2年次に撮影されたものと思われる。つまり1901年のものだとおもう…。ムスタファ・ケマルだということは、座った位置、座り方、着ている外套からすぐにわかった。口ひげは生えたばかりのようだ。まだ剣を差してはいないが、全員が本を持っている。写真に写っている他の人々はというと…ムスタファ・ケマルのすぐ左隣に座っているのは若き日のアリ・フアトだろう。(…)右隣に座っている帽子の傾いた若者は、生涯ムスタファ・ケマルを支えた同志の一人、キャーズム・オザルプである」
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:15018 )