■アメリカがマーリキーに警告：「治安協定に調印しなければ、甚大な損害と深刻な結果を被る」

2008年10月22日付クドゥス・アラビー紙（イギリス）HP1面

【バグダード：本紙ディヤーウ・アル＝サーマッラーイー、ワシントン：AFP】

アメリカ参謀総長は昨日火曜日、アメリカ軍のイラク駐留に法的根拠を与える治安協定を承認しなければ、治安面において深刻な結果となるとイラク人たちに警告した。

イラク政府のアリー･ダッバーグ報道官は昨日火曜日に出した声明で、「内閣は定例閣議で協定の草案について議論し、（･･･）必要な修正を加えれば、国民に受け入れられるようになるとの考えで一致した」と公表した。同日アメリカ政府は、イラク政府が要求している修正が知らされるのを待っていると語った。

ヨーロッパ歴訪中に声明を出したマイケル･ミューレン海軍大将は、駐イラク米軍の地位協定への合意について「明らかに、我々に残された時間は減りつつある」と述べ、「12月31日に国連の外国軍駐留決議が期限切れになると、イラク治安部隊には治安を引き継ぐ準備ができていないだろうから、深刻な結果を伴う損失が発生する可能性が大きい」とつけ加えた。

同氏はまた、「協定をめぐって議論が交わされていることは、民主主義の証ではあるが、イラクでの世論の動きを見ていると、私の心配は増すばかりだ（･･･）イラク人たちは、状況の深刻さに気づいていないように思える」「この協定が議会を通過しないよう、明らかにイランは最大限の努力を費やしている。イラク国民はそれに気づくべきだ」と続けた。

さらにミューレン海軍大将は「アメリカの外交官とイラク駐留の軍上級幹部は、合衆国側からのこの最終提案に到達するために特別な努力を費やした」と指摘し、「今やイラクが決断すべき時だ」と締めくくった。

（後略）

Tweet

この記事の原文はこちら

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:梶田知子 ）
（ 記事ID:15021 )