社会民主人民党(SHP)の党首であるムラト・カラヤルチュン氏が、SHPからでも、無所属としてでもなく、共和人民党(CHP)からアンカラ広域都市市長の候補となることが確定した。
ムラト・カラヤルチュンSHP党首が、SHPからでも、無所属としてでもなくCHPから出馬し、アンカラ広域都市市長(候補者)となることが確定した。(デニズ・)バイカルCHP党首はカラヤルチュン氏が自身の党から離党することを明らかにする一方で、カラヤルチュン氏は「何をする必要があっても、いかなる決定を下すべきであっても、私はそれを行う」と述べた。
CHPのバイカル氏党首は、SHPの党本部へ赴き、カラヤルチュンSHP党首と会見した。約1時間の会見の後、バイカル氏とカラヤルチュン氏は共同で記者会見を行った。
バイカル氏は、10月15日にカラヤルチュン氏と共に新たな協力関係を始めたことを明らかにし、この一環としてSHPを訪問したと述べた。協力関係の開始を世論が大きな興奮をもって享受し、またこの協力関係に大きな希望を繋いだとして、同氏は、以下のように述べた。「この協力関係は単に政界の中心のみでなく、トルコのあらゆる場所でとても大きな関心と支持を得た。これに携われたことをとても幸せに思っている。これをさらに発展させることがわれわれの仕事である。この先には、この方向でさらにプラスの発展が見られることは驚くべきことではないだろう。」
■ 遅滞なくCHPは最初の市長候補を公表するだろう
バイカル氏は、カラヤルチュン氏とSHPとの関係がはっきりした後に、協力時代が新たな段階に至ることや、地方選挙に向けた活動体制に移行することが可能となると述べつつ、「おそらくではあるが、遅滞なくCHPは最初の正式な市長候補を世論に告知する機会に恵まれるであろう」と話した。同氏は、まずSHPを、そしてカラヤルチュン氏を訪問したことに注意を引き、訪問が何も生まないものというよりこのように(良好に)過ぎたと述べた。
バイカル氏(に向けた)、ある記者の「カラヤルチュン氏は、市長職を得た後もCHPで活動を続けるのか」という問いを受けて、カラヤルチュン氏は「私に質問しているのか」と問い返した。(それに対し)バイカル氏が、「記者の目は私を見ている。君が何を行うのか私が決定すると、おそらく彼は考えているようだ」と述べたことは、会場を沸かす原因となった。
バイカル氏は質問に以下のように答えた。「カラヤルチュン氏はSHPとの関係に終止符を打つであろう。そしてCHPとの新たな関係を築き、われわれの候補者として選挙に出馬し、願わくは当選するであろう。それから後のことを共に考えるであろう。そしてさらに効果的な協力体制の機会も作るであろう。」
カラヤルチュン氏も同じ問いに対し以下のように答えた。「私はSHPの党首である。CHPのアンカラ広域都市市長の候補となる方向で歩みを進めている。この取り組みが、成功裡に終わるように、何を行う必要があろうとも、いかなる決定を下す必要があろうとも、私はそれを行います。法的、規約的、政治的な意味において発言しています。」
■ 奇妙だと思わせる側面はない
バイカル氏は、二人のリーダーが再び協力することに対しても、以下のような評価を行った。「かつて同じ屋根の下で何年もともに働いた人間として、今一定期間の決別を経験した後に再び協力に至ることは、誰にとっても奇妙と感じられる側面がないことに注意を促します。発展は留保部分を調整します。新たな時代は、協力関係を開始します。トルコの政治は新たな時代に突入しています。カラヤルチュン氏とともにわれわれは、CHPとして重要な協力体制をこの先始めるのです。」
ある記者が、会見において確定的な発言が期待されていたが、それが行われなかったと述べつつ、「何か問題でもあるのか」と質問したことに対し、カラヤルチュン氏は以下のように話した。「全く問題は無い。私はとても大きな決意をもって述べたのです。もう一度言いましょう。この件において規約的に何を行うことが必要とされても、いつ行うことが必要とされても、私はそれを行います。さらに、政治モラルがこの件で何を条件としようと、必要なこと行います。」
民主左派党(DSP)党首のゼキ・セゼル氏の、「DSP派の自治体の場所でCHPの、CHP派の自治体の場所でDSPの候補者を除く」との提案が話題にされると、バイカル氏は、具体的に適切な協力を行ったと述べた。そして「公表するような朗報はありません」と述べる同氏は、「(タイミングを)見ているのです。みな、どんな時も、あらゆる話題において、その時の状況により会見を行っています。これらを見て、評価をしているところです」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:15044 )