5つの大学でヤフヤ・ケマルのシンポジウム
2008年11月04日付 Zaman 紙

文化観光省は、最後の数カ月を残す2008年を、ヤフヤ・ケマル・ベヤトル年とすることを発表した。

トルコの詩、そして思想の世界で最も重要な存在のひとりとされるヤフヤ・ケマル氏を追悼し、彼の思想に対して理解を深めるために、アダパザルからガズィアンテプに至るまで、またエスキシェヒルからヴァンに、ビレジキからウスキュプに至るまで多くのプログラムが企画された。
2008年の最大イベントが、イスタンブル大学で11月3日に始まった。フェティフ・ジェミイェティ・ヤフヤ・ケマル研究所と文化観光省が主導的役割を担い、5大学を会場にして実施された「文明を解釈すること、没後50年ヤフヤ・ケマルシンポジウム」に大きな関心を寄せられた。

トルコ国内の31大学から60人以上の研究者が参加し、イスタンブル大学で始まったシンポジウムは、今日11月4日はマルマラ大学、5日はミーマール・スィナン大学、6日木曜日にはボアズィチ大学、7日金曜日にはキュルテュル大学で続けられる。この催しは、これまでに国内で開催されたシンポジウムの中でも最大規模に数えられ、7日金曜日のクロージング・セッション含む19のセッションで、偉大な詩人の様々な側面が取り上げられる予定だ。シンポジウムで発表される講演録は、本のかたちにまとめられ、7日金曜日にキュルテュル大学で参加者に配布される予定だ。

シンポジウム開会式は、ヤフヤ・ケマルの生誕65周年と没後40周年の会議の会場となったイスタンブル大学文理学部ジェマル・ビルセル会議場で行われた。イスタンブル・フェティフ・ジェミエティ・ヤフヤ・ケマル研究所所長のカズム・イェティシ教授は、シンポジウムの重要性について触れ、トルコが置かれている現在の過程において、ヤフヤ・ケマルと彼の思想理解がいっそう求められていると強調した。イェティシ教授は、これまでにないくらいトルコがヨーロッパや世界と親密な関係にあると強調し、次のように述べた。
「まさにこの点において、ヤフヤ・ケマルが必要であり、そして彼に共感する必要性がますます高くなっているのです。我々は伝統をどのように生かしたらよいのか、ヤフヤ・ケマルの経験にもかかわらず、知らないのです。その一方で、彼のトルコ文化と文明に対する視点とアプローチは、今日では特別な重要性をもっています。まさにこのために、彼を繰り返し思い起こすこと、そして読むことが必要なのです」

イスタンブル大学学長のメスト・パルラク教授も、ヤフヤ・ケマルとイスタンブル大学との関係を説明した。同学長は、ヤフヤ・ケマルが1915年にイスタンブル大学で教員を始めたと述べ、その年から死ぬまでイスタンブル大学との関係が続いたと語った。そしてヤフヤ・ケマルはトルコ革命期に大学の教壇から若者、知識人、そして全国民に対して主導的な役割を担ったと強調し、占領軍の軍事行動から若者たちを守り、冷静さを取り戻させたのもヤフヤ・ケマルであったと加えた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:15051 )