バフチェリMHP党首、エルドアン首相を非難 AKPとDTPの論争は八百長
2008年11月05日付 Cumhuriyet 紙

民族主義者行動党(MHP)のバフチェリ党首は、最近高まっている民主市民党(DTP)-公正発展党(AKP)を軸とした緊張に注意を引き、両政党は分離主義の軸線上で行っている争いで、地方選挙を政治的国民投票に変容させようとしていると述べた。

民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首は、タイイプ・エルドアン首相が南東部遊説での突然の強い意見表明を「八百長相撲」と定義し、「選挙と票田を懸念して、民主市民党と分離主義について競い、PKK(クルド労働者党)について民主市民党に仲裁を呼びかけている」と述べた。

バフチェリ党首は、党のグループ集会でトルコにおいて最近高まっている民主市民党と公正発展党を軸とする緊張に注意を引いた。政治的・道徳的な汚染が恐るべき規模に達していると説明したバフチェリ党首は、トルコの「政治的特権をもった不正地図」が議会に、諸政党に、そして国家組織に対する信頼を揺るがしていることに注意を引いた。

バフチェリ党首は、「近づいている地方選挙の過程で、国民を新たな論争の淵に立たせている政権政党と分離主義の活動の中心、両者の間の八尾長相撲が世論の目の前で起こっており、武器の陰で開始された選挙キャンペーンが最高潮の緊張の中で進められている」と述べた。バフチェリ党首は、公正発展党が分離主義に関する論争を、選挙では政治的な国民投票にしようと望んでいると述べた。バフチェリ党首は、エルドアン首相と公正発展党がこのような基盤の上で「分離主義に貢献する争い」ととられる可能性のある論争を肯定し、分離主義について「裏表のある態度を示している」と述べた。国が狡猾な策略に引っ張り込まれていると述べたバフチェリ党首は、「首相は公に宣言された裏切りと恥辱にもかかわらず、この重大な問題を単純な自治体事業のレベルに落としこみ、収集されないゴミや清掃されない道を引用し、武装分離主義者とその延長にある非武装組織の活動を定義することを繰り返し避けたのです」と語った。最近、公正発展党と民主市民党の間に生じた緊張の理由、そしてその継続の仕方がが新しいシナリオの一部であると述べたバフチェリ党首は、次のように続けた。

「首相は一方では民主市民党に対しテロを支持していると述べているが、他方では、『平和を望むのであれば武器を捨て去ることが必要である』と述べ、この組織(民主市民党)にPKKのそばで仲裁役のミッションを担うように呼び掛けている。これに加えて、武器を用いる組織は民主主義に言及できないと述べて、PKKを民主主義の基盤で政治活動をするように働きかけ、政治的解決の過程にいかに貢献するかについて道を示している。首相は、PKKと民族主義的な分離主義者達に、自分が行ったこの呼びかけに含まれる平和や民主主義の基盤から何を理解しているのかを、トルコ国民に説明しなければならない。PKKが攻撃を中止するのであれば、首相は誰と和平交渉の席に着くのか、そしてこの席で民主的な方法による解決のために何を話し合うのだろうか」

政府が経済危機を口実に、天然ガスをはじめ大幅な値上げをしたことにも反発を示したバフチェリ党首は、「IMF(国際通貨基金)に反抗しているエルドアン首相が、IMFには首をしめさせないと述べる一方で、実施した値上げによって首相がトルコ国民の首を絞めていることをどうしても理解しないのだ」との見解を口にした。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:15057 )