エルドアン流少子化対策 「大変だ」と言わずに3人の子供をもうけなさい
2008年11月06日付 Milliyet 紙

エルドアン首相は、2038年にはトルコは現在のドイツと同じ人口問題に直面すると強調し、議論の的になっている推奨策に改めて触れ、「現在の状態を維持するためには各家庭に3人の子供が必要」と話した。

ひとつの家庭に少なくとも3人の子供を、という提言によって物議を醸したレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日もこの意見を改めて公言した。エルドアン首相は「人口コントロール」「家族計画」という名の下に『子供を生むな』と勧めている人々がいると言い、「このままでは2038年以降のトルコの人口は現在のドイツと同じ問題を抱えることになる。そのときになって『困った。神よお助けを!』と言うのでは遅い。現在の状態を維持するためには各家庭に少なくとも3人の子供が必要だ」と訴えた。
エルドアン首相は昨日出席した家族問題評議会で、高学歴・高所得の家庭が高齢となった親を施設に預けることに反対した。またドイツのシュレーダー元首相がかつての談話でドイツの高齢化について触れ、「家族構成が崩壊しようとしている。もしかすると再びトルコに対し『頼むから若い労働者をドイツへ送ってくれ』と頼む日が来るかもしれない」と話したことを明らかにしながら、下記のように話した。

「2人では足りない、3人」
「実のところ、トルコでは残念ながら『人口コントロール、家族計画』などの名の下に実に反対の『子供を生むな』という理解が推奨されている。2038年以降、トルコの人口は現在のドイツのような高齢化を迎える込みである。そのときに『やれ困った』と言ったのでは後の祭りだ。現在の状態を維持するために、各家庭で少なくとも3人の子供が必要である。これを受け入れるかどうかは別の問題であるが、責任ある立場の人間として、首相として、わが国の将来のためにこのように言うしかない。なぜなら子供が2人いたとしても人口減となるからだ。3人いれば現状維持ができる。
『まあまあ、それぞれの経済力に応じて・・』というが、申し訳ないが、そんなことをいっている場合では・・。子供の多い東部や南東部の(悲惨な)状況を見よ、と言う人もいるが、あのあたりは特殊な状況だ。責任の所在は我々同様に親たちにもあるが、(少子化問題に)一番の責任を負っているのは我々政府だ。」

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:15064 )