インターネットでエジプトの現代史を紹介する「現代エジプトの記憶」プロジェクトが始動
2008年10月29日付 Al-Ahram 紙
■ 「ムハンマド・アリーからサダトまで―現代エジプトの記憶」プロジェクトの開幕式
■ スザンヌ・ムバーラク大統領夫人:「この計画は研究者や国民に国家の歴史の全体像を提供する」
2008年10月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
1805年のムハンマド・アリーの時代から1981年サダト大統領の時代までの現代エジプトの記憶を文書化するプロジェクトの始動に際し、アレクサンドリア図書館が開催した式典でのスピーチで、スザンヌ・ムバーラク大統領夫人は、「この計画は、インターネットを通じてエジプトとその歴史遺産を世界に紹介する窓口となるだろう」「アレクサンドリア図書館開設以来、我々は、この図書館が我々の社会、地域、また我々をとりまく世界についての意見交換の場となることを目指してきた」と語った。
夫人はまた、「この計画は終点ではない。これを補完する多くの計画があり、最終的にそれらが合わさってこの計画に注ぎ込む支流となる」と語り、その1つとして財務省によるエジプト公文書館のデジタル文書化の実験的計画が、近いうちに完了する予定であると指摘した。
夫人はまた、故アンワル・サダト大統領の生涯に関する記録の収集と、来たる12月に開始される、エジプト現代史におけるサダトの役割を紹介するウェブサイトの準備に貢献したとして、ジハーン・サダト夫人に対して特別な敬意を表した。
一方でスザンヌ夫人は、「平和のための女性運動」附属平和研究所の取締役として、昨日アレクサンドリアで行われた同研究所の役員会会合で議長を務めた。この研究所は3年前に設立された。
会合でのスピーチで夫人は「現代的な視座を持ち、最新の教育方法を取るこの研究所は、人権と平和の文化の普及に主眼を置いている」と語り、研究所の研究報告集を示しながら、「平和のための女性運動」はこの科学的研究の成果に依拠していると強調した。
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( 翻訳者:梶田知子 )
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