■ スコービー駐エジプト米国大使：「エジプト＝アメリカ関係は大統領選の結果にかかわらず強固であり続けるだろう」

2008年11月4日付アル・アハラーム紙（エジプト）HPエジプト国内面

【本紙：ヤヒヤ・ガーニム】

マーガレット・スコービー駐エジプト米国大使は、「エジプト国民が米大統領選挙の行方を高い関心を持って見守っていること は、この選挙自体の重要性と、アフリカ系米国人が初めて大統領の座につくことになるかもしれないという選挙結果が持つ重要性の反映であり、加えて世界が互いに結び付き、問題や関心事が世界共通になったという事態を映し出している」と述べた。また大使は、「米大統領選挙の結果がどうであれ、エジプト＝アメリカ関係は強固で特別な関係であり続ける」と述べた。

米国からエジプトへの援助の規模を縮小し、援助に条件を課すことへの質問に対しては、「米議会は民主主義および自由に関し、歴史に裏打ちされた 確固たる見識を持っている。これはブッシュ政権が生み出した事態ではない。ブッシュ政権の側は議会の立場と、それを援助に結びつけることとに反対した。エジプトをはじめ、あらゆる国々にはそれぞれの特性と長い伝統があることを深く認識しているためだ」と述べた。

同大使はまた、「経済援助は約半分程度に削減されたものの、13億ドルに及ぶ軍事援助は削減されておらず、エジプトは世界で米国の支援を最も多く受けている5カ国の中に入っている」と説明し、2国間貿易の規模は成長しており、さらなる増加が見込まれている点も指摘した。

米大統領選での勝者の予測については、「そのような予測をするのは難しい」と述べた後に、投票率は上昇するだろうとの予測を口にし、「大統領が誰になろうと、次期大統領の下にみなが一つになるだろう。そしてその大統領は党の壁を乗り越えて、アメリカ合衆国の国益を促進するであろう」と述べた。

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（ 翻訳者:平川大地 ）
（ 記事ID:15076 )