ムバーラク大統領とサルコジ仏大統領が会談、金融危機などについて協議
2008年10月30日付 Al-Ahram 紙
■ムバーラクとサルコジが首脳会談、経済危機・地中海連合・G8拡大について協議
■会談後の記者会見でムバーラク大統領:「エジプトは最後までレバノン問題から手を引かない」「経済危機は輸出・観光・スエズ運河に影響を与えるだろう」
■フランス大統領官邸筋:「フランスはエジプトのG8参加を支持する」
2008年10月30日付アル・アハラーム(エジプト)HP1面
【パリ:ムハンマド・アミーン・アル=ミスリー、ナジャー・アブドゥンナイーム】
昨日(29日)エリゼ宮にてホスニー・ムバーラク大統領とニコラ・サルコジ大統領によるエジプト・フランス首脳会談が行われ、中東和平に向けた努力、パレスチナ国民融和の実現へ向けたエジプトの努力、ガザの情勢安定化への支援の必要性について協議された。
ホスニー・ムバーラク大統領は昨日午後、エリゼ宮で行われたニコラ・サルコジ仏大統領との協議後の記者会見で、現在の地域的諸問題解決におけるヨーロッパ連合(EU)の役割の重要性を明言し、現時点ではこの重要な役割へのコンセンサスがあると指摘した。またムバーラク大統領は、「エジプトは最後の瞬間までレバノン問題から手を引かない」と強調した。
会見でムバーラク大統領は、サルコジ大統領と「地中海のための連合」を活性化させる方策について協議したと述べたほか、「世界経済危機の影響は長期に及び、エジプトはスエズ運河、輸出、観光の各分野でその影響を受けるだろう。エジプトの状況はまだ良い方ではあるが」と語った。
援助の提供以外でEUに求められるパレスチナ支援策に関する質問に対しては、「この事柄についてはこれまでも継続的に話し合ってきた。我々はEUが地域問題で重みを持つよう求めている」と述べた。
また今回協議された世界的金融危機の到来 や、合意に至った共同プロジェクトに関する質問に対しては、「実際にいつくかのプロジェクトはあるが、まだ検討の段階だ」と述べ、「経済危機の影響は長期にわたることになる。対策が必要だ」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:15092 )