イスラエル政府、ハマースとの捕虜交換交渉でエジプトの仲裁を見限る意向
2008年10月23日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シャレット問題の交渉に進展が見込めないため、イスラエル政府とハマースはエジプトの仲裁から中立的なヨーロッパ特使への鞍替えを希望

2008年10月23日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP

【ナザレ:ズヘイル・アンドラウス】

昨日水曜、拉致されているイスラエル人兵士ギラード・シャレット問題で、イスラエル政府がエジプトの仲裁に見切りをつける意向であることが明らかになった。

イスラエル・テレビ第2チャンネルは、エジプトがハマースにかけた圧力には何の効果も無かったとの結論に、イスラエル政府の政策決定者たちがついに至ったと報じた。パレスチナ武装勢力に2006年6月25日以来拘束されている兵士シャレットをめぐる間接交渉は何の進展も見せず、ハマースはいまだに1500人以上のパレスチナ人囚の釈放という条件に固執しているためだという。

イスラエル政府の高レベルな情報源に依拠してこのスクープをもたらした政治アナリストのアムヌン・アブラモビッチ氏は、こう説明する。「イスラエル政府の意向は、ヨーロッパの特使にハマースとの交渉運営をゆだねる方向に向かいつつある。なぜならエジプトは、ハマースとイスラエル間の捕虜交換取引を実行に移すという、求められていた目標を達成できなかったからだ」。

(後略)

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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:15098 )