トルコは女性研究者の数でヨーロッパと競い合っている。ヨーロッパ大学連合に所属する大学を対象に行われた調査結果によると、トルコで働く研究者のうち女性の比率は37%であった。
オーストリアでこの割合は30%である一方、イタリアでは31%にとどまった。女性の官・民・大学における地位の調査と問題解決を目的として作られた「見えない壁に阻まれた女性たち」プロジェクトから、興味深い結果が得られた。女性学長達は、EUによって始められ、毎年ヨーロッパのある都市で集まっている。今年は、オーストリア、エストニア、フィンランド、ハンガリー、イタリア、トルコの大学が対象とされた調査の結果を議論するため、女性学長達はイスタンブルに参集した。
イスタンブル工科大学の新学長ムハッメド・シャーヒン氏がホスト役を務めた会議には、イスタンブル工科大学の元学長で欧州大学連合の理事を務めるギュルスム・サーラメル氏、トルコ実業家協会のアルズハン・ヤルチュンダー会長、そしてヨーロッパの20校の大学から女性学長が参加した。
「女性たちにより多くの定員が充てられる」よう要請したギュルスム・サーラメル元学長に対するムハッメド・シャーヒン新学長の回答に、会議に参加した女性学長達たちから笑みがもれた。シャーヒン学長は、大学で性別に焦点をあてた任命はなされていないことを明らかに、「ギュルスム女史の時代には女性管理職は全くいませんでした。私のときは3人の学部長を含め、5人の管理職がいます」と話した。
「見えない壁に阻まれた女性たち」プロジェクトの調査によるとトルコは、大学および民間セクターで働く女性の割合が一部のヨーロッパ諸国を引き離し、より高い。女性研究者の割合は、2001年は25%、2005年は36%、そして今年は37%に達した。一方で、発展出来ていないセクターは官となった。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
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