離婚件数、増加傾向に
2008年11月13日付 Jam-e Jam 紙

【社会部】アジア・オセアニア人口研究学術センター副所長は、「イランでは離婚が増加傾向にあり、これは特に若者の間で顕著である」と警告した。

 シャフラー・カーゼミープール博士は以下のように付け加えた。「1365年〔西暦1986年〕の統計によると、結婚した100組のカップルのうち3組が離婚していたが、85年〔西暦2006年〕には100組のうち9組が離婚している」。

 カーゼミープール氏はIRNA(イラン国営通信)に、「この統計は我が国の離婚数が増加傾向にあることを示しており、この問題は特に若者の間で顕著である」と指摘し、さらに「国の戸籍をもとに行った85年〔2006年〕の統計によると、我が国における離婚の47%は、結婚から4年以内の夫婦が占めている」と述べた。

 カーゼミープール氏はイランにおける〔いとこ婚などの〕親族内での結婚について言及し、「バルーチ人は親族婚が最も多い民族の一つであり、結婚の20%がきわめて近い近親者同士の間で行われている」と述べ、さらにギーラーン人は親族婚が最も少ない民族の一つであると指摘した。

 カーゼミープール氏によると、現代では結婚時の女性の年齢が高ければ高いほど、若くして結婚した場合に比べ、夫との年齢差は小さくなる傾向にあるという。「女性が14歳で結婚した場合、夫よりも平均で9歳年下だが、25歳で結婚した場合は、夫との年齢差は2.3歳年下になる」。

〔中略〕

 カーゼミープール氏はさらに、「入手した情報によると、夫婦の年齢差は1355年〔西暦1976年〕に5歳前後だったものが、85年〔西暦2006年〕には3歳になっている」と付け加えた。

〔中略〕

生活への希望、ギーラーン人の間で最大

 カーゼミープール氏はイランでの生活への希望について、「生活への希望は、他の民族に比べてギーラーン人などの民族の間で最も高い」とし、「その一方で、イランに住むバルーチ人たちの間では、他の民族に比べて生活への希望が最も低い」と指摘した。

 この社会学者の言によると、出生率が最も高いのはバルーチ人、アラブ人、ロル人で、最も低いのはマーザンダラーン人、ギーラーン人であるという。カーゼミー氏は発展の度合いと出生率との間には関連性があるとし、次のように述べた。「イラン国内で発展を遂げたギーラーン州、テヘラン州、エスファハーン州、セムナーン州では出生率が最も低い」。

 アジア・オセアニア人口研究学術センター副所長は、イランの人口がここ100年で8倍以上になったことに触れ、「100年前、イランの人口はおよそ780万人であったが、現在は7000万人に達している」と指摘した。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:15148 )