ナスレッティン・ホジャの生家、修復され博物館へ
2008年11月20日付 Zaman 紙

ナスレッティン・ホジャは、トルコ文化史において人々を笑わせる賢い人物である。そのナスレッッティン・ホジャが生まれ育った家は、資金不足のため修復工事が中断されていたが、その工事資金が確保された。

エスキシェヒルのホルトゥ村にあるナスレッティン・ホジャの生家は、修復後に博物館にされる予定だ。これによってホジャが物語を通して伝えようとしたメッセージが、人形と絵によって室内の様々なところでドラマ化され説明される。またホジャが使用した家具や本などが展示される予定だ。

文化庁は2005年にナスレッティン・ホジャの家を所有者から引き取り、修復工事に着手した。自然遺産委員会によって保護下におかれた家の一部と、動物小屋、わら小屋、食糧貯蔵室、かまどなどは、オリジナルに忠実に修復された。しかし修復のために確保された予算50万YTL(約2712万円)の助成金を使い切ったところで工事は中断した。一年半後にナスレッティン・ホジャの子孫たちの発案により20万YTL(約1085万円)の資金がつくられると、修復作業は再開された。およそ2000平方メートルの敷地と2階建ての建物での作業はまもなく完成する予定だ。

ホルトゥ町長であり、ナスレッティン・ホジャの10代目の子孫であるジェマル・デデダーさん(52)は、先祖の思い出である家がもっと早くに修復されるべきであったとことに注意を引き、「しかしなかなかうまく行きませんでした。私たちの唯一の願いは、修復工事が一刻も早く完了することです」と話した。

デデバーさんは、世界的財産となった人物の家が中途半端なままであることは、ナスレッティン・ホジャに対する不当行為だと述べ、以下のように語った。
「これら我々が経験していることは本当の物語のようです。何百年もの間、最も素晴らしい真実を我々に笑いを交えて語ってきたナスレッティン・ホジャは、一刻も早く保護されることを待っているのです」

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:15164 )