オジャラン終身刑囚人のイムラル島刑務所に、新プラン
2008年11月22日付 Milliyet 紙

メフメト・アリ・シャーヒン法相は、テロリストのアブドゥッラー・オジャランがただ一人の受刑者として収容されているイムラル島に、5、6人の囚人が収容できる新しい収容房の建設が計画されていることを明らかにした。

ヨーロッパ拷問防止委員会が発表した「テロリストのアブドゥッラー・オジャランがイムラル高等刑務所に1999年以来一人だけで収容されている事実とその生活条件は「孤独刑」の性質を帯びている」という内容の報告書は、「オジャランが拷問を受けている」という疑惑を呼び、その結果、トルコ各地で投石事件が発生した。このため、法務省は解決策を講じることになった。島では新しい建物の建設に着手され、新しい囚人が送られるかもしれないと発表された。メフメト・アリ・シャーヒン法相は、オジャランが収容されているイムラル島に関する動きについて、次のように語った。

■「独居するだろう」
「イムラル島に、そこで任務に就いている警備関係者の宿泊場所が適切でないことから、新しい施設を作るための建設を始めた。同時に、そこへ5人または6人の囚人が収容できるような収容施設を作る計画である。そのため、近日中にこれの建設を終わらせ、その後、そこへ囚人を送るか送らないか、別途協議する予定である。」
シャーヒン大臣は、昨日ShowTVと、StarTVに行った会見で、重い終身禁固刑で有罪判決を受けた者は独房に収容され、他の囚人と一緒におかれることはないと強調した。シャーヒンは、「我々が、彼のもとに彼の話相手となる人間を送り込むようなことをするなどと、誰も思わないように」と語った。
トルコがこの進捗を、ヨーロッパ人権委員会(AİHM)に通知したことも明らかになった。孤独刑の処遇を受けていると主張してオジャランがおこした訴えに対し、トルコは、AİHMに改善約束にあたる答弁書を送った。2008年7月7日に行われた追加審議の際、トルコ政府は、オジャランの収容条件に関する作業が続いているとしていた。

■彼の経歴は危険である
審議では、イムラルに収容された日から今日まで、数多くの人が頻繁に訪問しているオジャランは孤独刑の下にはないこと、しかし3万5千人の死へ道を開いた「罪人」のその危険な経歴から、管理にあたっては一連の防止策がとられざるをえないとされた。オジャランを定期的に訪問する弁護士らも、1999年以降、イムラル島で絶えず建設が行われていると述べた。

■民族主義者行動党ヴラル副党首:集合住宅局(TOKİ)が作っているのか?
民族主義者行動党(MHP)のオクタイ・ヴラル副党首は、政府はオジャランに「友人」を送ろうとしているとして批判した。地方選挙が近づき、民主市民党(DTP)と公正発展党(AKP)の間で談合が始まっていること、酒の席でオジャランへの処遇が話題にされているとしたヴラルは、「今、恐らくこの件で約束されたことが実行されようとしているのだ」と述べた。
ヴラルは、イムラルへ送られる新しい囚人らのための建設に着手されたことについても、「恐らく集合住宅局に建設をさせているのだろう。首相と法相は(トルコ各地でやっている)新しい住宅施設の除幕式のように、そこへ行って除幕式をするつもりなのだろう。彼らは恐らくDTPと一緒に除幕式をやるだろう」という言葉で批判した。

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( 翻訳者:林奈緖子 )
( 記事ID:15172 )