アブドゥッラー・ギュル大統領のエレバン訪問により、新たな時代に突入したトルコ・アルメニア関係は、徐々に発展してきている。アリ・ババジャン外相とエドワルド・ナルバンジャン外相は、本日(２４日)イスタンブルで会談を行う。

外交的な往来に勢いが増す一方で、関係正常化のために、あらゆる分野で重要な一歩が踏み出されている。マーケット・シェアの増加に着目したトルコ航空は、エレバンへのチャーター便フライトの準備を進めている。同社は(この)企画を立ち上げるにあたって、条件などを調べ始めている。このため、先週、トルコ航空は民間航空事業総局および外務省に書簡を送り、アルメニアの航空会社アルマヴィアがどのような協定と取り決めに基づいてイスタンブルへのチャーター便を実現させているのかを質問した。９月６日に特別便でサッカーのトルコ代表チームをエレバンに送り届けたトルコ航空は、数日中に外務省に再び赴き、(アルメニアへの)フライトが「国益に適しているかどうか」の意見聴取を行う予定だ。

入手された情報によると、トルコ航空は、１１月１０、１５日の両日で、民間航空事業総局と外務省に文書を提出した。非公式の文書では、アルマヴィア航空がどのような協定と取り決めによってトルコに飛んでいるのかが質問された。民間航空事業協定総局から来た返事では、外務省の承認を受けて、アルマヴィア航空社がトルコへ飛んでいることが明らかにされた。
またトルコ政府が、アルメニアの航空会社のトルコへのフライトのために、民間航空事業総局を介して２～３週間ごとに必要な許可を再交付していることが述べられた。トルコ航空は近く、外務省に赴き、アルメニアへのチャーター便についてトルコ政府の考えを聞く予定であることが分かった。

■アルマヴィア航空会社はトルコ政府の許可を受けてフライト
トルコ政府は、アルメニアとの関係正常化交渉を進める一方で、この国にシグナルを送っている。この国との陸での国境は閉ざされているにも関わらず、 エレバンからイスタンブルとアンカラへのチャーター便に許可が与えられている。さらに特にイスタンブルで不法に働く何千人ものアルメニア人は、「黙認されている」。警察は、政府のとる立場により、アルメニア国民に対して理解ある態度をとり、国外追放を行っていない。現在、民間トルコ系航空会社アトラスジェット社のエレバン行きチャーター便もある。アルマヴィア社とアトラスジェット社のフライトは、チャーター便であるにも関わらず、両航空会社は、週の決まった日に定期的に乗客を運んでいる。

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（ 翻訳者:指宿美穂 ）
（ 記事ID:15184 )