頭の中も外も、スカーフで覆われてはいけない
2008年11月25日付 Milliyet 紙

共和人民党がスカーフを身につけている女性党員にも門戸を開くとしたことによって、発言が注目されているトルコ大国民議会議長補で共和人民党所属イズミル選出のギュルダル・ムムジュ議員は、国会での受け入れに際し教師に以下のように呼びかけた。「振り返ってみて、『指導者(アタテュルク)の言うように、世俗国家に相応しい、頭の中も外も覆われていない作品を作り上げた』と言うことができれば、職務を適切に行ったということです。」

トルコ大国民議会議長補で共和人民党所属のイズミル選出のギュルダル・ムムジュ議員は、先週ミッリエト紙がスカーフをしている党員に対してどう思っているかという質問をしたことを受け、教師の日にこの問題を論評すると述べた。ムムジュ議員は、昨日81の県から来た、国民教育省のムアメル・ヤシャル・オズギュル事務次官が引率し自身を訪ねてきた教師たちの訪問を受け入れた。ムムジュ議員は、女性教師数が30人近くいたのを見て、「見ての通り、女性数が男性数よりも少ない。女性も男性も同じ数で、人生のあらゆる場面でも必要な平等がここにも反映されるように願っている」と述べた。

■ 中も外も覆われていない

ムムジュ議員は、次のように述べた。「教師たちが行う、迷信やら古臭い慣習やら狂信やらから分離された教育により、すべての人の頭の中に光を灯すのであり、個々人が振り返ってみて、『これが私がつくったものだ』と言えることが、この国に、この国の建国の考えにふさわしい。現代科学で彩られ、精神は知性的で、皆さんが喜びを感じられる世代を目にすることができるならば、『指導者の言うように、世俗国家に相応しい、頭の中も外も覆われていない作品を作り上げた』と言うことができれば、職務を適切に行ったということです。」

■ アタテュルクからの意味深い引用

ムムジュ議員は、「女性が、精神上、外見上でも現代的であり、自身を恥じていない、狂信的プレッシャーを恐れないことが必要であるということは、共和国建国から85年後もはや理解されていなければならない」と述べた。アタテュルクが1925年カスタモヌで行った「一部の地域では、見る限り女性たちが頭に布、タオルあるいはこれに似たものを巻いて顔を隠し、隣を通る男性を避け、座って顔を伏せている」と話したことを引用した。

同議員は、女子に行う教育が、彼女たちを閉鎖的にし、現代性から遠ざけ、世界に送り出すことを制限する、いかなる狂信性を認めた場合、トルコ大国民議会が建国の考えを否定したことになる、と警告した。

議員は、教師たちに人間らしく生きる模範を示すことがトルコ大国民議会の務めであるとし、「この職務遂行に欠陥があれば、私は議会を代表して謝罪します。しかしながらこの不足や間違いを乗り越えることに、偉大なる国会が必要な努力を示すことと信じています。私がこの努力を注視することをご信用下さい」と述べた。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:15187 )