占い師の男、一日に15〜20人の女性を欺す
2008年11月19日付 Jam-e Jam 紙
夫と仲違いをし、別れる決意をしました。先週、私が起こした離婚の訴えが今どうなっているのか確かめるために、家庭裁判所に行きました。するとそこで、メフディーと名乗るある若い男と知り合いました。
彼は、1万5千トマーン〔約1500円〕で「幸運の処方箋」を書いてあげると私に言っていきました。それがあれば、1週間以内に旦那と別れることができるというのです。私は翌日、キャラジのエスラームアーバード地区にある男の自宅に行きました。
メフディー(占い師の男)は1万5千トマーンを私から受け取り、呪文を唱えてから、幸運の処方箋を書き、私に手渡しました。男によると、3日後には夫と離婚することができるとのことでした。私は自宅に帰り、この処方箋を三日三晩、枕の下に忍ばせておきました。
3日が経ち、私は離婚の訴えがどうなったのか家庭裁判所を訪ねました。すると、離婚裁判は数週間後に延期され、夫も私と離婚するつもりがないということが分かりました。
私は占い師の男の家を再度訪れました。すると男は私に、もっと払えばもう一枚幸運の処方箋を書いてやる、そうすれば離婚手続きが早く進むと言ってきました。私は不審に思い、男を訴えることを決意しました。
2年前、失業していたため、女性たちを欺して金を得ることを思いついた。そこで、キャラジの警察署や家庭裁判所の周りを徘徊し、家庭問題を抱えている人々を見つけては、問題を解決してやると言って、5千トマーンから1万5千トマーン〔約500〜1500円〕で彼女たちに幸運の処方箋を書いた。毎日、15人から20人の女性が幸運の処方箋をもらいに、私の自宅にやってきた。この2年間、私は彼女たちから莫大なお金を騙し取っていた。
( 翻訳者:斎藤正道 )
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