日本で人気のトルコの世界的ピアニストで作曲家のファズル・サイのコンサートチケットが完売した。12月4日から7日にかけて、2300人収容の東京の大規模コンサートホール、すみだトリフォニーホールで同氏の4回のコンサートが予定されており、いずれもチケットが完売した。
■ブルハン・オチャルの伴奏
「ファズル・サイ・プロジェクト in Tokyo 2008」と題された彼の4回のコンサートは、小さなフェスティバルの感があり、ファズル・サイの作曲家としての側面が前面にでるものになる。第1夜のプログラムでは、彼のオリジナル作品が演目に上がっている。第2夜はピアノのファズル・サイ、ヴァイオリンの巨匠パトリツィア・コパチンスカヤ、パーカッションの名手ブルハン・オチャルのトリオで、トルコの民俗音楽の即興演奏を予定している。第3夜はファズル・サイのピアノ協奏曲「シルクロード」のジャパンプレミアが行われる。このコンサートでは日本の著名なオーケストラ、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演する。第4夜には日本初演奏のヴァイオリン協奏曲「ハーレムの千一夜」が予定されており、ソリストはパトリツィア・コパチンスカヤである。(サイとパトリツィアの)デュオはベートーベンからラベル、バルトークそしてサイの作品を演奏することになっている。4日間合計9300枚のチケットを完売したコンサートが行われるすみだトリフォニーホールは、東京の最も現代的ホールのひとつ。
ファズル・サイの日本ツアーはこれで終わらない。彼の名前を冠した「ファズル・サイ・プロジェクト in Tokyo 2008」のほかに、各都市を回る12回のコンサートツアーに出る予定だ。日本で幅広いファンを獲得し、以前に「年間優秀ピアニスト」にも選ばれたファズル・サイは京都、大阪、札幌、鹿児島、水戸でコンサートを行う予定になっている。
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( 翻訳者:塚田真裕 )
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