エルドアン首相、「地方選挙に向け石炭配布」批判に反論
2008年11月30日付 Radikal 紙

公正発展党党首のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「この(国の)国民は、一袋の石炭、一袋の小麦粉でごまかされないほど、威厳があり、誇り高い。だから、ある人々が計算していないことは、このことである」と述べた。

エルドアン首相は、「国民の洞察力、見識、主権、決定とよりよい選択を貶め中傷している。かの連中は『おもねる人たちが投票する、公正発展党に』と述べる。また『この国の黒人たちが票を入れている』と語る。しかし、国民はこれらの発言を鵜呑みにはしないし、しっぺ返しし、投票を行う」と話した。

エルドアン首相は、アジア・テルマル・ホテルで行われた公正発展党の第13回協議・評価会議にて行った会見で、同会議が、公正発展党、トルコ国民、トルコにとってすばらしく、期待の持てる結論に導くことを望んだと話した。

エルドアン首相は、「公正発展党一家」として、あらゆる機会をとらえて一堂に会していると説明し、以下のように話した。「状況を評価し、自己批判を行っている。熱意を新たにしている。発言、対話、議論、協議を行うことから、決して逃げない。あらゆる機会に自省して自己評価を行っている。規則的に実施する協議により、トルコ政治の参画者として、模範となるような行動を行っている。」

■チグリス川からメリチ川へ

エルドアン首相は、「忘れてはならないのは、7000万人のトルコ人同胞への責務と、78万平方キロメートルの国土という荷が私たちの双肩にかかっていることである」と話し、以下のように続けた。「チグリス川、ユーフラテス川から(ブルガリア、ギリシャ国境の)メリチ川へ、黒海からエーゲ海へ、エディルネからアルダハンへ、あらゆる寸分の国土の責任を背負っている。この荷がどれほど重いものであろうと、この責任がどれほどの苦労がかかろうと、今日まで、誇り、威厳、名誉とともに担って来たし、これからも同じ気持ちで担い続ける。

次のことをひとときも忘れてはいないし、忘れてはならない。つまりこの国民は、私たちに(政治を)委託しているのだ。この委託の意味、重要性、神聖さは、一瞬でさえ頭から離さない。(政)の本来の権利者は、神聖なる国民である。私たちに私欲はないし、物欲しさはないし、傲慢さはない。職や地位への執着はない。私たちは、国民に奉仕することで、国民の目にとまり、支持を得ており、国民の賛辞を得ることで幸せである。」

■国民は鵜呑みにしない

エルドアン首相は以下のように続けた。
「公正発展党とはいかなる党であるか否か、何を実行したのか、国民は本当によく知っている。公正発展党を実態とは違って見えるように努めないように。ごらんなさい。実現不可能な分析により政治を知らず理解しない者、また国民の間に分け入らない者達が行った分析により、トルコに不都合なことをもたらそうと望んでいる。その後で、『公正発展党の指導者はどういうわけか、大変怒っている』と発言するのだ。いいえ、私は真実を説明している。自分たちに都合が良くないので、このような評価をつけているのだ。そして、この連中のことを、私たちの国民は、彼ら自身よりもよく知っている。この分析を、国民は鵜呑みにしていないし、今後もしないだろう。この連中は、公正発展党をこの間違った分析によって解説すること、公正発展党が国民から寄せられる好意を、彼らなりに異なる形で説明することに励んでいる。まるで、レントゲン機をもっていて、私たちの頭の裏側を見ようとしているし、見ているとばかりに明確な解説を行っている。

『公正発展党はなぜこれほどの票を得たのか、なんだ、石炭を配り、小麦粉を配給しているそうだ、貧困者、貧困を利用しており、すべての人たちに一枚の共和国金貨を与えているそうだ、都市郊外(住民を)利用しているそうだ』連中が言ったのはこういうことだ。これ以外のことを聞きましたか。

国民の洞察力、見識、主権、決定とよりよい選択を貶め中傷している。かの連中は『おもねる人たちが投票する、公正発展党に』と述べる。また『この国の黒人たちが票を入れている』と語る。しかし、国民はこれらの発言を鵜呑みにはしないし、しっぺ返しし、投票を行う。この(国の)国民は、一袋の石炭、一袋の小麦粉でごまかされないほど、威厳があり、誇り高い。だから、ある人々が計算していないことは、このことである。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:15228 )