■ 世界金融危機とその影響への対応が、アブダビでのムバーラク・ハリーファ会談の議題のトップに
■ アウワード報道官:「エジプトとUAEの二国間関係が両大統領の最大の関心を集める」
■ ラシード通商・産業相、二国間関係の質的飛躍と共同出資支援のための新たなメカニズムに言及
■ アブルゲイト外相:「インドはエジプトの拡大G8参加を歓迎している」
■ 投資分野における実施枠組み構築のため、インドから4代表団が近日エジプトを訪問
2008 年11月20日付アル・ アハラーム紙(エジプト)HP1面
【アブダビ:ウサーマ・サラーヤー】
昨日、エジプトのホスニー・ムバーラク大統領とアラブ首長国連邦(UAE)のハリーファ・ブン・ザーイド・アール・ナハヤーン大統領は、アブダビの大統領宮殿において首脳会談を行った。会談では中東情勢の展開や、いくつかの地域的・国際的問題、世界金融危機、二国間関係とその推進方法について協議が行われた。
スレイマーン・アウワード大統領府報道官が発表したところによると、ムバーラク大統領とハリーファ大統領は宮殿到着後すぐに会談に臨み、中東および湾岸地域の最新情勢 、和平プロセス、イランの核問題について協議した。協議は経済問題にも及び、強い絆で結ばれているエジプトとUAEの二国間関係が最も大きな関心を集めたという。
同報道官は、経済問題における主要な議題は現在世界が直面している世界金融危機と、それがアラブ世界に与える影響であったとして、両大統領はこの世界的危機の悪影響 に対抗するために取るべきステップを模索したと述べた。
一方、エジプトのラシード・ムハンマド・ラシード通商・産業相は、UAEとの経済的関係は将来的に質的な 躍進を遂げるだろうと指摘した。そして「ムバーラク大統領とハリーファ大統領は、共同出資や通商上の障壁を軽減するために、両国の閣僚間で直接的かつ迅速で継続的な連絡をとれる仕組みを立ち上げるよう、両国政府に指示した」と語り、石油・天然ガス・農業・観光・工業地帯への投資には、成功が約束された地平が広がっている との見解を示した。
続けてラシード通商・産業相は、エジプトとインドの投資分野における実施枠組み構築を目的として、来年早々にインドから様々な分野を代表する4つの代表団がエジプトを訪問する予定だと発表した。
他方、アフマド・アブルゲイト外相は、ムバーラク大統領のインド訪問はあらゆる分野における両国間の戦略的対話を始動することに成功したと発表した。またインドはG8を8カ国から14カ国へ拡大する際、エジプトが新興国グループとして参加することを歓迎したと指摘し、「エジプトはアフリカやアラブ・イスラーム諸国の代表として、重要な一角を形成することだろう」と述べた。
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:15233 )