イスラエル、人道支援物資搬入のため、ガザの検問所を部分開放
2008年11月25日付 Al-Ahram 紙
■ ガザへの援助物資搬入のため、イスラエルがカラム・アブーサーリム検問所を開放
■ ブッシュとオルメルトが会談:「和平努力は今後も継続」
【占領下エルサレム、ガザ:諸通信社】
イスラエル当局はパレスチナ側および国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対し、ガザ地区の東南部に位置するカラム・アブーサーリム検問所を数時間のうちに部分的に開放し、ガザ地区住民への人道支援物資を積んだトラックを通すことにしたと通達 した。
同じく昨日、クネセト(イスラエル国会)は通常会合を開き、リクードと「イスラエル我が家」の両党が提出した議案に基づいて、ガザ地区周辺の治安状況の悪化について協議した。
一方、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領とイスラエルのエフード・オルメルト首相は、「イスラエルとパレスチナとの和平努力は、我々の退陣後も継続される」と発表した。ブッシュ大統領はホワイトハウスでオルメルト首相と会談した後、「このビジョン〔=イスラエルとパレスチナの2国家共存による和平〕はまだ生きている」と述べ、オルメルト首相は「二国家に基づく解決こそ、紛争解決のための唯一可能な道だ」と断言した。
他方、治安筋がフランス通信社に伝えたところによると、エジプトは昨日、ガザ地区との国境地帯における治安措置を強化した。これはラファハ検問所の〔パレスチナ側からの〕突破に備えてのことだという。
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( 翻訳者:梶原夏海 )
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