イスラム系慈善団体デニズフェネリへの寄付、70%減―ドイツでの不正事件の影響
2008年12月14日付 Milliyet 紙

トルコで活動するデニズフェネリ協会に対して行われた寄付が昨年に比べ70%減少したことが明らかになった。

協会の関係者はこの寄付金減少をドイツでのデニズフェネリ協会訴訟とこの問題についてトルコで行われた報道に関連付けた。

本部がイスタンブルのファーティフにあるデニズフェネリ協会のメディア関係責任者ベキル・カプラン氏は、デニズ・フェネリに対し行われた犠牲祭の寄付が去年に比べ70%減少したことを明らかにし、「ドイツの協会と私たちは関係がないことをあくまでも強調したにも関わらず、報道によって人々の頭に疑問符が生まれ、このために非常に深刻な損害を受けた」と述べた。

カプラン氏は、寄付が非常に深刻に減少したことに注意を喚起し、昨年は10万1000の犠牲祭の寄付を受けたが、この数が今年の犠牲祭期間では2万5000であったのを述べた。

カプラン氏は、寄付の減少が協会が援助を行っている家庭にも反映されたと主張し、次のように話した。「現在私たちからの援助を待っている、社会調査が行われた家庭は53万家庭である。私たちは、第1段階として、これらの家庭の中で最も差し迫った状況にある2万5000から3万の家庭に援助を行っている。2007年9月には2万5000の家庭に援助を行ったが、2008年9月には5000家庭しか援助を行うことが出来なかった。」

■ ドイツでの訴訟

ドイツで活動するデニズフェネリ協会の責任者たちは、貧しい人々に援助のために集めた4100万ユーロの資金の相当部分を目的外で使ったとして訴訟を起こされた。逮捕され裁判にかけられた協会責任者は、懲役刑となり、協会の資産は没収された。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:15324 )