イスラエル、ガザからのロケット弾を避けるため自国の戦闘機に航路の変更を命令
2008年12月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエル、ガザ地区で広範囲な軍事作戦を行うと威嚇
■ ロケット弾を避けるため、自国の戦闘機にガザ地区上空を回避するよう命令

2008年12月11日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:本紙ズヘイル・アンドラウス、アシュラフ・アル=ハウル】

 昨日水曜(10日)夜、イスラエル国防省がイスラエル空軍所属の戦闘機に対し、イスラーム抵抗勢力ハマースが戦闘機を撃ち落すことを憂慮し、イスラエル南部での空路を変更するよう命令したことが明らかになった。
 
 イスラエルの民放テレビ第二チャンネルが、「ハマースがイスラエルの戦闘機を撃ち落すことができる地対空ロケット弾を所有しているとの機密情報が、イスラエルの諜報機関に集められた」とのハイレベルの治安筋から得たという発言を伝え、新しい指示に従って戦闘機はこの危機を回避するため、他の空路を使用するようになったと報じた。

これと同じ頃、メイル・シトリート内相は、「広範囲の軍事作戦を実行する」とガザ地区住民を脅し、「避難所の準備」をするよう呼びかけた。また「我々はガザとの境界付近に位置する町村の防衛強化にとどめる代わりに、ガザでの行動や撤退の停止、攻撃にうって出なければならない」と述べた。

 また内相は、「パレスチナ人活動家やハマースのロケット弾の射程範囲は、イスラエルの国民50万人に脅威を与えている」「アシュケロンやアシュドッドの防衛強化を提案する者が誰もいない以上、ロケット弾への報復を行わない政策は終わりにするべきだ」「われわれは数年来、最大の防御は攻撃であると軍に教育してきた。守りを固めるとすればそれはイスラエル国民ではなくガザ地区の住民であるべきだ」などと述べて、大規模な軍事攻撃の要請をほのめかした。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:15340 )