エジプト政府高官が「ガザでのイスラーム国家建設を認めない」と発言、背景にはハマースとの関係悪化
2008年12月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハマースに対する外交・メディア攻撃キャンペーンが強まる中、「エジプトはガザ地区にイスラーム国家を樹立することは許さない」との発言

2008年12月04日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ、ロンドン:本紙】

エジプト議会・外交委員会のムスタファ・アル=ファキー委員長は昨日(3日)水曜、エジプトはハマースがガザ地区にイスラーム国家を設立することを認めないと警告した。

エジプト の国営通信社MENA(中東通信社)が主催した会合でファキー委員長は、「エジプトは東部国境を接する地域にイスラームの首長国が樹立されることを受け入れない」と述べ、「パレスチナ問題に宗教的性質を付与することは分裂をもたらす」と主張し、妄想を持ち出すことでパレスチナ人の足並みが乱れることに警告を発した。

さらにこのエジプト高官は、昨年6月にガザの支配権を掌握したことはイスラエルに対する最大の奉仕になったとハマースを非難し、「このクーデターを行った者はパレスチナ問題を空洞化させることで、イスラエルに最大の奉仕を行った」との考えを明らかにした。そしてファキー委員長は、ハマースの政権掌握以来起こっていることはイスラエルの戦略の実現だとして、「イスラエルの戦略の目的は、パレスチナ人の一部をシナイ半島へ移送することだ」と述べ、「我々はハマースに敵対するわけではないが、国民国家の枠組みと国旗・祖国統一・パレスチナの合法性、アラブ連盟の諸決議を尊重する」と明言した。

このファキー委員長の声明は、ハマースに対する外交・メディア攻撃キャンペーンの総仕上げと言える。ハマース とエジプトの関係は、ハマースが延期を求め、西岸地区の刑務所に収監されているメンバーたちの釈放を条件としてつきつけたために、エジプトが準備したパレスチナ内部対話が頓挫して以降、非常に悪化している。

(後略)

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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:15350 )