米大統領に靴を投げつけたイラク人記者の人気ぶり
2008年12月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ムンタザルとザイド、シリアで新生児の名に。イエメンの出版者、アル=ザイディ靴の像を計画中。
2008年12月17日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ダマスカス、サナア】
シリアでは、イラクの記者ムンタザル・アル=ザイディの名がブームになっている。この二日間、市役所や病院では新生児に「ムンタザル」あるいは「ザイド」とつけるケースが多数報告されている。
商店や靴製造所の間では、「アル=ザイディ・シューズ」という名称が瞬く間に好まれるようになった。シリア経済省の所有権局関係者によれば、「国内商標登録に載せてほしいと、「アル=ザイディ靴製造所」の名称で新規に許可を求める申請書が多数来た」。
また、シリアの人気歌手アリー・アッ=ディークの関係者は、同歌手が「アル=ザイディが靴で米大統領を殴打した件に関する歌詞を作詞家に依頼中」であると述べた。
バグダード・チャンネルの特派員アル=ザイディは、日曜(14日)の記者会見中、「犬!」と叫びながら米大統領に靴を投げつけた人物である。
イエメンの新聞出版者は、ムンタザル・アル=ザイディが米大統領に投げつけた靴の像を建てようと計画中であるという。イエメン・バアス党系の新聞は、水曜(17日)にザイディとの連帯を示すデモを呼びかけている。
イエメンの独立系紙「アッ=ディヤール」を発行しているアービド・アル=マフザリーは、「イエメン社会党」のサイトで、実際に靴の像を計画中であるが最終的な場所が決まっておらず、関連エンジニア事務所に相談するのに忙しいと述べている。
この事件について一連のコラムを書いたアル=マフザリーは、イエメンでは皮肉屋の記者として知られ、その挑戦的な執筆活動により過去には投獄や起訴の憂き目に遭っている。
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( 翻訳者:十倉桐子 )
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