サンタクロース(聖ニコラウス)論争 新しく設置された銅像をめぐって
2008年12月23日付 Milliyet 紙
http://i.milliyet.com.tr/HaberAnaResmi/2008/12/23/fft17_mf151920.Jpeg
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アンタリヤのデムレで撤去されたサンタクロースの銅像の代わりに、彼が生きていた時代に適するかたちで制作された新しい、地中海地方のサンタクロースの銅像が設置される。しかしこのサンタクロースは、その格好とあごひげで知られているイメージとは大きく異なっている。

文化観光相のエルトゥールル・ギュナイ氏は、アメリカの飲料会社がサンタクロースのイメージを根拠無く創作したのであり、本当のサンタクロース、つまり聖ニコラウスが地中海地方でそのような服装を着ることはありえないと述べ、新しい銅像の制作を求めた。

これを受けて、アンタリヤのデムレの広場から撤去されたサンタクロースの銅像の代わりに、地中海地方のサンタクロースの銅像が設置される。世界が知るサンタクロースのイメージからはかけ離れたイメージで姿を現した新しいサンタクロースは、裾をまくりあげたズボン姿、夏用ブラウス、短いあごひげ、そして手に持つ魚が人目を引く。彫刻家のエライ・オッカン氏は、「聖ニコラウスではなく、ナイルおじさんのようだ。作者は、アナトリア地方の人の顔つきで制作したかったのだそうだ」と述べた。

■5万YTL(約297万円)が費やされた
5万YTLを費やした新しい銅像の除幕式は、アンタリヤのデムレにあるババ広場で12月25日に、文化観光相のエルトゥールル・ギュナイ氏が出席して行われる予定だ。アンカラ国立芸術ギャラリーの代表で彫刻家のネジュデト・ジャン氏によって完成された銅像は、我々の知るサンタクロースの描写とは違うかたちで制作された。赤色の服に毛皮の白襟の服装で、灰色の長いあごひげ、トナカイのそりをひくサンタクロースの代わりに、地中海地方のサンタクロースのイメージが描写された。

■「このサンタクロースは私たちの祖先」
彫刻家のナジデット・ジャン氏は、デムレのサンタクロースの銅像を、彼が生きた時代にあわせて制作したと述べ、「デザインする際、歴史的な事実に思いをめぐらしました。その時代に特有の、そして地域の気象条件に適した服装を着せました。トナカイをひき、厚い服装をしたサンタクロースは、歴史的なサンタクロースとは重なりません」と語った。

ジャン氏は、サンタクロースが自分たちの祖先であると述べ、以下のように続けた。
「実は聖職者であるということも伝説からは議論の余地があるのです。司教たちは自分達の間で合意できず、朝、教会の中へ最初に入った者を司教と宣言すると決心したそうです。そして、朝、サンタクロースが来て、司教となったそうです。ユヌス・エムレやメヴラーナのような民衆の英雄です。顔つきが私たちのようになるよう骨を折りました。肩掛けと頭の帽子によって、聖職者であることを示しています」

ジャン氏は、銅像のあごひげがムスリムのあごひげのようだという批判に関し、「模型では短かったのですが、その後、あごひげを少し長くしました。しかしムスリムのあごひげのようだという批判は不当です。その頃、イスラームはまだありませんでした」と語った。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:15393 )