エジプトとヨルダン、両国間の経済関係の円滑化に向けた協定に調印
2008年12月18日付 Al-Ahram 紙

■ アンマンでエジプト・ヨルダン最高委員会が会合、投資・産業・運輸・労働者管理分野での23の協定に調印
■ ナズィーフ首相:「エジプトとヨルダンは両国間の通商・経済の円滑化に熱意」

2008年12月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【アンマン:イサーム・アブドゥルカリーム】

 昨日(17日)、エジプトとヨルダンは投資・産業・運輸・若者・スポーツおよびヨルダンのアカバ経済特区へのエジプト人労働者の移送管理といった分野において、両国間の協力を促進するため、23の合意文書と協定に調印した。

 アンマンで開催され、エジプトのアフマド・ナズィーフ首相とヨルダンのナーディル・アル=ザハビー首相が共同で議長を務めたエジプト・ヨルダン最高委員会の第21ラウンドの諸会合を通じて調印にいたったこれらの合意文書や協定では、企業への監督・証明書の相互承認・武官および技官の航海士の身分証明書の相互承認・乗員や商品の陸上輸送における協力合意を実行に移すメカニズムについても定められた。

 ナズィーフ首相はエジプトとヨルダンの両国政府が、二国間の貿易・投資の円滑化を阻む可能性のある全ての障壁を軽減すること、あらゆる分野における両国間の投資を増大するよう民間企業を後押しすること、特に共同での投資プロジェクトを立ち上げることに熱意を示している と強調し、「エジプト・ヨルダン関係は卓越した関係だ」と指摘した。

 またナズィーフ首相はエジプト・ヨルダン評議会メンバーと会見し、アラブ地域の経済統合の実現や、アラブ地域内部での投資促進の必要性を指摘した。世界金融危機に世界中が見舞われている今、アラブ地域は安全と収益性を享受しており、海外貿易に依存している今の対応にも何らかの形で影響が及ぶとみられるためである 。

またナズィーフ首相はクウェイトで開催される予定のアラブ経済サミットに向けた準備の必要性を指摘、さらに両国の実業家が直面しているあらゆる障壁の軽減にエジプト政府は意欲的であると語るとともに、アラブ諸国間での市場開放を求めた。

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:15406 )