■ ハマース、サウジアラビア国王にサウジへの入国ビザをガザ住民に給付するよう懇願
2008年12月03日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【アリーシュ(エジプト):アフマド・サリーム】
エジプト側からラファハ通行所が開放されて4日目となった昨日も、パレスチナ人巡礼者は誰一人として姿を見せなかった〔訳注:現在はイスラーム暦の巡礼月にあたり、サウジアラビアにある二大聖地メッカ、メディナへ多くのイスラーム教徒が巡礼に向かう〕。
ラファハ国境 の当局筋は、「ガザからパレスチナ人巡礼者が到着する機会は、パレスチナの派閥間での緊張や内部抗争の影響で失われた」と述べた〔訳注:サラーム・ファイヤード首相率いるパレスチナ自治政府によって登録された巡礼者にはサウジアラビアから巡礼ビザが下りているが、ガザを掌握しているハマース政府による登録者にはこのビザが与えられていない。このためハマース政府は自治政府によって登録された巡礼者たちの足止めを行っている〕。
解任されたハマース政府のワクフ・宗教問題担当省はサウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王に対し、「時間切れにならないうちに」巡礼のための聖地行きビザをガザの巡礼者たちに給付するよう懇願した。
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( 翻訳者:鈴木啓之 )
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