イスラエルの攻撃で5人姉妹が殺される
2008年12月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ジャバリヤ難民キャンプへのイスラエルによる空爆で殺された5人姉妹の葬儀が行われる

2008年12月30日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ジャバリヤ(ガザ地区)】

 月曜日(30日)未明、ガザ地区北部のジャバリヤ難民キャンプにあるモスクを標的としたイスラエルの砲撃で犠牲となった5人の娘たちの葬儀の場で、父親のアンワル・バアルーシャさんはイスラエルによる市民への砲撃は「戦争犯罪だ」と怒りに満ちた言葉で語り、「娘たちの死に責任ある者たちの裁きを望む」と痛ましい叫びをあげた。

 4歳から17歳までのジャワーヒル、ディーナ、サマル、イクラーム、タハリールの娘5人は就寝中、その慎ましい自宅に隣接するイマード・アクル・モスクを標的とした空襲によって殺された。

 父親のアンワル・バアルーシャさん(37歳)も全身に破片を受けた。親族二人に支えられながら病院を出てきたアンワルさんは、「寝ていたときに大きな爆発音が聞こえ、突如としてもモスクが我々の上に崩れ落ちてきた。私と妻と1歳半の息子と生後15日の娘とは同じ部屋におり、ほかの娘たちは別の部屋にいた」「瓦礫の下敷きになっていたところに隣人たちが駆けつけて、すぐに救出してくれた」と語った。
 
 アンワルさんは動揺し、悲しみを顔に浮かべながらやっとのことでこう続けた。「敵の司令官たちを裁きにかけて欲しい…イスラエル人の子どもが一人殺されただけでも世間は大騒ぎし、国連安保理が召集されるだろう。彼らの子どもたちの血は高価で、われわれの子どもたちの血は彼らにとって安いのだ…自由世界の国々と人権団体にわれわれの子どもたちを保護するよう求める…殺害はたくさん、破壊はたくさんだ」。

(後略)

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:15445 )