英国紙、「トルコ人女性は保守化」と分析
2009年01月02日付 Hurriyet 紙
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英国の新聞はトルコの観光産業を分析し、以下ように結論付けた。
「トルコ人女性は体を覆うようになり、イスラム的観光産業が爆発的に伸びている。観光施設はイスラム的観光産業向けに変わりつつある。というのも、最もお金を使うのは彼らだからである」



■これぞトルコのハシェマ(全身水着)製品

英国で最も売れているインディペンデント紙(The Indipendent)は、「トルコ人女性が体を覆いだしている。ビキニを着ない風潮がリゾート地で蔓延」という見出しの全面記事で、トルコの海岸沿いで急激に増えている傾向に注目し、観光産業に携わる人々の「本当にお金を使ってくれるのは彼らなので、我々もイスラム的観光産業に転向しました」という発言を載せた。

■チェシュメの休暇村の例

インディペンデント紙は、100億ポンド(1兆3600億円)の観光産業の中で急激に伸びたのが「イスラム的観光産業」であることから、トップレスで日光浴ができた普通のホテルが「イスラム的ホテル」に転向していると述べている。この例として、シェラーフェッティン・ウルケントが1980年代にチェシュメに開いた休暇村を挙げた。観光業界のこうした傾向は、トルコでも賛否両論であると書いた。


■イスラム政権がもたらした結果

公正発展党(AKP)は「信心深い」政党であること、同政党の方針が世俗主義勢力と衝突する際、決まって持ち出されるのが、スカーフや体を覆うような服であると記すインディペンデント紙は、「多くのトルコ人が、この休暇村は保守的イスラム政策の産物だと認識している」と述べた。トルコ社会の「家父長制的」構造にも注目した英国紙は、「イスラム的観光業」がこのおかげでも需要が増えたと書いた。

■ハレム(女性用ビーチ)とセラームルック(男性用ビーチ)、アザーンが流される休暇

同紙は、1997年に閉鎖されたイスラム的ホテルが復活し数を増やしていると記す一方で、この種のリゾート地では、特に男女別のビーチ、アルコールの禁止、アザーンが流されるかどうかが、客をひきつける重要な要素であることを強調した。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:15470 )