■ ガザ空爆、二日目に
■ エジプト、イスラエルに殺戮の停止を要求
■ ムバーラク大統領とアッバース大統領、流血の危機を議論
■ 援助物資を積んだエジプトのトラック17台がガザ入り
■ アブルゲイト外相:「攻撃停止と停戦への復帰、通行所の開放が優先事項」
2008年12月29日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
イスラエルの爆撃機は2日目に入った昨日もガザ地区への空爆を続行し、解任されたイスマーイール・ハニーヤ・ハマース政府首相の避難所や本拠地、ハマースが運営する衛星放送局『アル=アクサー』、治安機関の本部やエジプトとの国境に掘られた40本のトンネルといった目標を爆撃した。イスラエルのエフード・バラク国防相はハマースへの攻撃は終らないと述べ、ガザ地区への地上侵攻の可能性も排除しなかった。
イスラエル政府は爆撃によってハマースのロケット弾発射能力の50%を破壊、パレスチナ人死者の97%はハマースの構成員であり、予備役兵6500人の招集も決めたと発表した。イスラエルの報道機関は、イスラエル軍がガザ地区周辺の拠点を多数の戦車と装甲車で強化したと報じている。この状況を受けてハマースは、イスラエルとのどのような停戦も受け入れず、イスラエルへの抵抗を強めていくと発表した。エジプトはガザ地区住民に対するイスラエルの不当な攻撃を停止すること、パレスチナとイスラエルが前面停戦に至ること、パレスチナ人を虐殺する殺戮兵器の使用停止、停戦への復帰、ガザ地区とイスラエル間の全通行所を開放することをすでに要求している。
昨日のホスニー・ムバーラク大統領とパレスチナのマフムード・アッバース大統領との緊急首脳会談後にアフマド・アブルゲイト外務大臣は、「エジプトはこの要求の実現のため多方面に働きかけており、カイロ駐在イスラエル大使を再度召還して、イスラエルが軍事作戦を続けることに反対するカイロの意思を伝えた。またテルアビブ駐在エジプト大使には、イスラエルの各部署にあらためてガザ地区への攻撃を禁止する旨を連絡するよう言いつけた」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:飯田桃子 )
( 記事ID:15474 )