カールゴザーラーン紙弁護士「発行停止は不当」
2009年01月04日付 E'temad-e Melli 紙
ムスリム社会、中でもイランのムスリム国民は、シオニスト体制による数え切れないほどの犯罪行為、寄る辺なきガザの被抑圧民に対する大量殺戮に心を痛めている。イスラエル侵略軍は空陸両面から、無防備なガザ人民に嵐のように襲いかかり、数百人もの女性や子供たち、民間人を殺害している。
そのような中にあって、残念なことにカールゴザーラーン紙の行動には、シオニスト体制のプロパガンダを垂れ流す拡声器と同じ臭いがする。シオニスト体制の野獣のごとき行動を正当化し、自衛というガザ人民の当然の権利に疑問を投げかけている。
カールゴザーラーン紙は1387年デイ月10日〔2008年12月30日〕第625号の第二面で、パレスチナ人民が選んだ正統な政府、すなわちハマース政権をテロ集団とみなし、彼らの行為を反人道的だと断じた。彼らは病院や児童施設に逃げ込み、子供や民間人に対する爆撃・殺戮の原因を作っていると批判した。
プレス監視委員会は、憲法に認められた自由を尊重し、報道においてさまざまな意見・思想が論じられることを歓迎するが、国民の権利や尊厳、国益が踏みにじられ、イスラーム教国イランの敵どもが喜ぶような報道が流されることを決して容認はしない。
指摘すべきは、カールゴザーラーン紙は過去の号においても、幾度となく違反行為を繰り返してきたことだ。監視委員会はプレスに対して寛大な態度で接し、注意を行うだけで良しとしてきた。しかし同紙の今回の行動は、委員会の委員誰一人として擁護できるようなものではない。したがって、プレス法第12条補足、ならびに同法第6条第5項にもとづき、同紙を発行停止にすることが票決で決定した。
ガザ問題に対する団結強化事務所(アッラーメ支部)の立場
団結強化事務所(アッラーメ支部)は昨日、「ガザの流血の惨事」を非難して、声明を発表した。この声明には次のようにある。「〔‥‥〕地域の日和見的な支配者たちは、自らのアイデンティティや生存の少なくともその一部を、地域における戦争継続に依存しており、そのためならばいかなる努力も惜しむことはない。今日のイスラエルによるガザでの犯罪行為は、強く非難されるべきである。しかし、テロ集団が敵側に攻撃を仕掛けるために児童施設や病院に逃げ込み、多くの子供たちや民間人への爆撃・殺戮の原因を作っていることも、反人道的な行動として同様に非難されるべきである」。この学生団体はまた、国際機関の及び腰の対応にも批判の目を向けている。
( 翻訳者:斎藤正道 )
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